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イニシアチブとは?イニシアチブの類義語・活用例やイニシアチブを取る方法までを詳しく解説
イニシアチブとは?イニシアチブの類義語・活用例やイニシアチブを取る方法までを詳しく解説
ビジネスシーンで「イニシアチブを取る」という言葉を耳にしたことはありませんか?これはただのビジネス用語ではなく、成功を手繰り寄せる鍵ともなる言葉です。

イニシアチブとは、単に主導権を意味するだけでなく、積極的に行動することや、自ら率先して物事を進めることを指します。それでは、日常生活や他の分野でのイニシアチブの意味や、それを効果的に取る方法とはどういったものでしょうか。

そこで今回は、イニシアチブの意味を正しく理解し、ビジネス上でのイニシアチブの取り方まで詳しく解説していきます。

【目次】

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イニシアチブとは?

イニシアチブとは?

イニシアチブとは、積極的に行動を開始し、他者より先んじて有利な立場に立つことを意味します。この考え方は、ビジネスの場面で特に重要とされています。ここでは、そのイニシアチブについて、以下の2点を解説します。

  • イニシアチブの英語における意味
  • イニシアチブの辞書上の意味

1つずつ見ていきましょう。

イニシアチブの英語における意味

「イニシアチブ」という言葉は、英語の「initiative」という単語が語源となっています。この「initiative」は、実行力や主導権を意味しており、何かを先導する動きや積極的に行動する力を指します。

日本語ではこの意味を持つ言葉として「イニシアチブ」や「イニシアティブ」というカタカナ表記が使われることがあります。

イニシアチブの辞書上の意味

イニシアチブの辞書上の意味としては、下記になります。

1 物事を率先してすること。首唱。先導。「日本の―で国際会議をすすめる」
2 主導権。「業界で―を発揮する」「交渉の―を取る」
3 国民が自発的に立法に関する提案を行うことのできる制度。直接民主制の一要素。国民発案。
 
出典:デジタル大辞泉(小学館)

イニシアチブの類義語

イニシアチブの類義語

ここでは、イニシアチブの類義語について、以下の3点を解説します。

  • リーダーシップ
  • 率先
  • 積極的

1つずつ見ていきましょう。

リーダーシップ

イニシアチブの類義語の1つ目は、「リーダーシップ」です。リーダーシップとイニシアチブは、主導する能力や行動を示す点で共通点を持ちますが、用いられる文脈や意味合いに違いがあります。

リーダーシップは、文字通り「リーダー」としての能力を指し、集団や組織の中での指導力や影響力を意味します。これは、メンバーや部下を導き、共通の目標へと導くための能力を持つことを示すものです。

リーダーシップを発揮することで、集団は一つの方向へとまとまり、より効果的な行動が取れるようになります。

一方、イニシアチブは、主に個人の行動や態度を示す言葉です。これは、積極的に物事を推進する態度や、自ら先頭に立って行動する姿勢を指します。 イニシアチブを取る人は、待ち受けるのではなく、自ら行動を起こし、変化や進展をもたらすことが期待されます。簡単に言えば、リーダーシップは「集団の中での主導権」、イニシアチブは「個人の積極的な行動」をそれぞれ指すものと言えます。

率先

イニシアチブの類義語の2つ目は、「率先」です。率先とイニシアチブは、どちらも自ら積極的に行動することを意味する言葉として用いられますが、そのニュアンスや文脈に違いがあります。

率先は、文字通り自分が「先頭に立って行動する」ことを強調します。この言葉には、他者への示唆や影響を意識した行動が含まれることが多いです。

例えば、リーダーや先輩が率先して努力することで、後輩や部下も同じように行動しようという意識を持たせることが期待されます。つまり、率先は他者に対しての示範や模範を意味する側面が強いのです。

対照的に、イニシアチブは個人の自発的な行動や態度そのものを中心に考える言葉です。これは、自らの意思で物事を進める、または新しい取り組みを開始する姿勢を示します。

イニシアチブが強い人は、他者の意見や状況を待つことなく、自らの考えや信念に基づいて行動を起こす傾向があります。率先は「他者に良い影響を与えるための行動」、イニシアチブは「個人の自発的な行動や姿勢」を強調するものと言えます。

積極的

イニシアチブの類義語の3つ目は、「積極的」です。イニシアチブと「積極的」という言葉は、両者とも能動的に行動する様子を指す言葉として使われる点で共通しています。

しかし、その使用されるシーンや文脈において微妙な違いがあります。「積極的」という言葉は、主に個人の行動の様子を表す時に用いられます。

これは、何かに取り組む姿勢や、物事に対して前向きにアプローチする態度を示す言葉として使われます。例えば、「積極的に学習する」といった文脈で、個人が主体的に努力する姿をイメージさせる言葉として使われることが多いです。

一方で、イニシアチブは、個人の行動を指す文脈で使われることもありますが、組織や団体の動きとしても使われることがあります。

ビジネスで使用するイニシアチブの活用例

ビジネスで使用するイニシアチブの活用例

ここでは、ビジネスで使用するイニシアチブの活用例について、以下の3点を解説します。

  • イニシアチブを取る
  • イニシアチブを発揮する
  • 戦略的イニシアチブ

1つずつ見ていきましょう。

イニシアチブを取る

ビジネスで使用するイニシアチブの活用例1つ目は、「イニシアチブを取る」です。ビジネス上で「イニシアチブを取る」には、待ち受けるのではなく、積極的に物事を進める、新しいアイディアや提案を持ち込む、またはチームやプロジェクトを主導するなどの姿勢が含まれます。目標達成のため、自らの手で状況を変えようとする行動や意識が求められるのです。

例えば、競争の激しい市場においては、イニシアチブを取って新しい取り組みを始めることで、競合他社に差をつけることが可能となります。

また、チームの中でイニシアチブを取るメンバーは、方向性を示すリーダーとしての役割を果たすことが期待されることが多いです。ビジネスシーンで「イニシアチブを取る」とは、目標に向かって主体的に、そして戦略的に行動することを強調する表現と言えます。

イニシアチブを発揮する

ビジネスで使用するイニシアチブの活用例2つ目は、「イニシアチブを発揮する」です。ビジネスシーンでの「イニシアチブを発揮する」という言葉は、具体的には新しいアイディアや提案を積極的に持ち込むこと、難しい状況でも方向性を示してリーダーシップを発揮すること、または未知の課題や問題に対しても前向きに取り組む姿勢などを指します。

このようにイニシアチブを発揮する人は、組織やチームにおいて大きな価値を持つとされています。なぜなら、彼ら・彼女らの行動や提案は、新しいチャンスを生むきっかけになることが多いからです。

ビジネスシーンにおける「イニシアチブを発揮する」は、単に積極的に行動する以上の、戦略的な思考やリーダーシップを伴った行動を意味する重要な表現です。

戦略的イニシアチブ

ビジネスで使用するイニシアチブの活用例3つ目は、「戦略的イニシアチブ」です。「戦略的イニシアチブ」というフレーズは、ビジネスにおける先見的な取り組みや構想を指すキーワードです。ここでの「イニシアチブ」は、単に積極的な行動を意味するだけでなく、具体的には新しいアイディアや計画、つまり「構想」の意味合いで使用されます。

企業が成長し続けるためには、時代の変化や競争状況を的確に捉え、新しい価値を提供する取り組みが不可欠です。

このような取り組みが、戦略的イニシアチブの具体例として考えられます。例えば、新しいビジネスモデルの開発や未開の市場への進出など、企業の将来の成長や発展の道筋を示すものです。

この「戦略的イニシアチブ」は、企業が目指すビジョンや長期的な目標達成に直結する要素として位置づけられます。それは、短期的な利益追求だけでなく、中長期的な持続可能な成長を目指すときの指針としての役割を果たすからです。

結論として、戦略的イニシアチブは、企業の将来像を形成し、それを現実のものとするための重要な構想や取り組みを指すものと言えます。

政治で使用されるイニシアチブの活用例

政治で使用されるイニシアチブの活用例

政治の文脈での「イニシアチブ」は、特に民主主義の国々で見られる政策提案や法律制定の手段を指します。

具体的には、国民自らが法律案を提案し、一定数の署名を集めた上で、国民投票を行い、法律を制定または変更する取り組みを指すことが多いです。例えば、アメリカの一部の州では、特定の公共政策に関する提案を直接有権者に問う「住民投票」が行われることがあり、これもイニシアチブの一形態と言えます。

このような制度は、議会が行動を起こさない問題に対して、国民自身が解決策を提案・決定するための重要な手段となっています。

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スポーツで使用されるイニシアチブの活用例

スポーツで使用されるイニシアチブの活用例

スポーツの文脈での「イニシアチブ」は、試合や競技の中で有利になることを意味したり、主導権を示すものとして使われます。

例えば、サッカーやバスケットボールのような団体競技において、一方のチームが攻撃のリズムをつかみ、相手を守備に追い込む場面が続くと、そのチームが「イニシアチブを握っている」と言われることがあります。

スポーツにおける「イニシアチブ」は、その瞬間瞬間での相手との力関係や戦術的な優位性を意味する言葉として用いられることが多いです。

ビジネス上でイニシアチブを取る9つの方法

ビジネス上でイニシアチブを取る9つの方法

ここでは、ビジネス上でイニシアチブを取る方法について、以下9点を解説します。

  • ビジネスの目的を明確化する
  • 意見を積極的に伝える
  • 意思決定をスムーズに行うための客観的データの準備
  • 新しい提案を行う
  • Win-Winの関係を築く
  • あえて聞き役に徹する
  • トラブルの予防に取り組む
  • 根回しをしておく
  • 事前に質問の想定問答集を準備する

1つずつ見ていきましょう。

ビジネスの目的を明確化する

ビジネス上でイニシアチブを取る方法の1つ目は、ビジネスの目的を明確化することです。

ビジネスの場においてイニシアティブを取るためには、その背後にある目的や計画をしっかりと持ち、それを明確に伝えることが求められます。ビジネスの現場では、行動の背後にある目的や計画が明確でないと、ただ闇雲に動いているように受け取られるリスクがあるためです。

例えば、新しいプロジェクトを始めるときに、具体的な目標や計画を持たずにただ行動を開始すると、関係者やチームメンバーは方向性を見失ってしまう可能性が高まります。その結果、効率的な進行が難しくなり、結果としてプロジェクトの成功が危ぶまれることも考えられます。

意見を積極的に伝える

ビジネス上でイニシアチブを取る方法の2つ目は、意見を積極的に伝えることです。

ビジネスの場においてイニシアチブを取るためには、自分の意見や考えを他者に伝えることが非常に重要です。一般的に、会議やプロジェクトなどの場面で、自分の考えや提案を積極的に発信することで、他者とのコミュニケーションが生まれ、共通の理解や方向性を築くことができます。

また、自分の意見をはっきりと伝えることで、周囲の人々がその意見や提案の価値を認識し、それを元にした共同の行動や判断が促進されることが期待されます。

ただし、意見を伝えるときには、ただ発言するだけでなく、他者に理解してもらうためにも具体的な根拠や理由も併せて伝えることが重要です。

意思決定をスムーズに行うための客観的データの準備

ビジネス上でイニシアチブを取る方法の3つ目は、意思決定をスムーズに行うための客観的データの準備です。

ビジネスの場においてイニシアチブを取るためには、意思決定の根拠として具体的なデータや情報を持つことが必要です。近年、ビジネスの現場では迅速かつ的確な意思決定が競争力の向上に直結するため、データドリブンな意思決定が強く推奨されています。

つまり、感覚や経験だけでなく、具体的なデータや情報に基づいて判断を下すことが重視されています。データを収集し、それを分析することで、より正確かつ客観的な結果を導き出すことができます。

新しい提案を行う

ビジネス上でイニシアチブを取る方法の4つ目は、新しい提案を行うことです。

その問題に対する解決方法の切り口が新しい、すなわち従来とは異なるアプローチや独自の視点での提案をする場合、周囲の注目を集めやすくなります。新しい切り口や方法は、他者がまだ考えていない可能性が高く、それがイニシアチブを取る大きな武器となり得るのです。

例えば、多くの人が同じ問題に直面している中、独自の視点でその問題を捉え、新しい解決策を提示することで、リーダーシップを発揮しやすくなります。このように、問題を明確にし、新しい切り口で解決策を提案することは、ビジネスシーンにおいてイニシアチブを取るための効果的な方法となり得るのです。

Win-Winの関係を築く

ビジネス上でイニシアチブを取る方法の5つ目は、Win-Winの関係を築くことです。

イニシアチブを取るときには、自分だけの利益を追求するのではなく、そのアクションが周囲、つまりチームや組織にもどれほどの利益や恩恵をもたらすのかをしっかりと考慮する必要があります。

ビジネスは、個人の行動や成果だけでなく、チームや組織全体の成果を追求する場でもあります。そのため、自らの行動や提案が他のメンバーや組織にどのような影響を及ぼすのかを予測し、最大のベネフィットをもたらすように計画することが不可欠です。

このような視点でイニシアチブを取ることで、他のメンバー・上層部からの支持や協力も得られやすくなります。結果として、プロジェクトや提案が成功に導かれる可能性が高まるのです。

あえて聞き役に徹する

ビジネス上でイニシアチブを取る方法の6つ目は、あえて聞き役に徹することです。

実は、会話や交渉においては、時に聞き手としての役割を意識的にとることで、相手の意見や感情、考えを深く理解し、それを元に戦略を組み立てることができるのです。

一対一の会話特有の深度を活かして、相手の話をじっくりと聞き取ることで、相手の考えや意向を正確につかむことができます。この情報は、後の議論や提案の方向性を決めるときに非常に価値あるものとなります。

また、真摯に相手の話を聞くことで、相手との信頼関係を築くこともできます。信頼関係が築かれることで、自分の提案や意見も相手に受け入れられやすくなるのです。従って、イニシアチブを取るためには、聞き手としての役割も極めて重要と言えるでしょう。

トラブルの予防に取り組む

ビジネス上でイニシアチブを取る方法の7つ目は、トラブルの予防に取り組むことです。

例えば、日常業務中に出てくる小さな問題や改善点を放置するのではなく、主体的に解決策を提案し、それを実行に移すことで、職場の生産性や効率が向上する可能性があります。

このような行動は、周囲からの評価や信頼を獲得するための鍵となります。日頃からの行動や態度で、同僚や上司からの信頼を築くことができれば、新しい提案やアイデアを伝えたときに、その意見が受け入れられやすくなります。

信頼はコミュニケーションの基盤となり、信頼される人はイニシアチブを取りやすくなります。

根回しをしておく

ビジネス上でイニシアチブを取る方法の8つ目は、根回しをしておくことです。

「根回し」とは、会議や議論が行われる前に、参加者や関係者に対して自身の意見や考えを伝え、理解や支持を得るための活動のことを指します。これにより、会議当日にスムーズな進行や議論を期待できます。

事前に参加者とのコンタクトを取ることで、各人の意見や懸念点を把握し、それに対する対策を考えることができます。また、自身の考えを予め共有しておくことで、会議中に他の参加者からのサポートや後押しを得られる可能性が高まります。

会議やビジネスの場でイニシアチブを取るためには、「根回し」を活用し、事前の調整やコミュニケーションを大切にすることが鍵となります。

事前に質問の想定問答集を準備する

ビジネス上でイニシアチブを取る方法の9つ目は、事前に質問の想定問答集を準備することです。

事前に予想される質問や懸念に対する答えを準備しておくことで、自身の意見や提案に説得力を持たせ、会議や商談を有利に進めることができます。事前に質問の答えを準備することで、迅速かつ的確に回答できるため、自分の考えに自信を持って発言できます。

そして、他者からの質問や批判に対しても冷静に対応できるため、場の雰囲気を自分のペースに巻き込むことができます。

加えて、事前の準備は自分自身の理解を深めるための時間ともなります。質問に答えられることは、そのテーマや内容を十分に理解している証拠となります。これにより、会議や商談の場でイニシアチブをしっかりと取ることができるようになります。

まとめ

まとめ

今回は、イニシアチブという概念について類義語・ビジネス上の活用例・ビジネス上でイニシアチブを取る方法について解説してきました。イニシアチブは、率先した行動や主導権を示す言葉として広く認識されています。この言葉の類語としては「リーダーシップ」や「率先」、「積極的」などが挙げられます。

ビジネスの現場でイニシアチブを発揮するためには、自分の考えを積極的に伝える、迅速な意思決定を行う、新しい提案を持ち込むなどの方法が有効です。イニシアチブという言葉の背後にある本質を理解し、イニチアチブを取る方法を身につけることで、さまざまな場面で主導権を握ることができるようになるでしょう。

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この資料はビジネスコミュニケーションツールの導入状況はもちろん、ツール利用者の不満点や課題といった生の声を確認できることで、ツール選定時に注意すべきポイントを発見できる資料となっています。
これから導入を検討される方はもちろん、導入後、ツール定着率が上がらないなど運用にお困りの方も必見の資料です。

 

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CrewWorks編集部
この記事を書いた人
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