• DX
  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア

DXの成功事例を合計9つ紹介!そこから分かる成功の秘訣は?

DXの成功事例を合計9つ紹介!そこから分かる成功の秘訣は?
日本国内外のあらゆるビジネスシーンで、DXの導入が進んでいます。
DXに成功すれば、業務の効率化や新たなビジネスチャンスの創出など様々なメリットを享受できるでしょう。
ただ、DXについて具体的なイメージがなければ思うようにDXを推進できないかもしれません。

その場合に有効な方法が、DXの成功事例を分析することです。
すでに多くのビジネスシーンでDXの成功事例が報告されているため、それらの成功事例を分析すれば自社で役立てられる知見を得られることも多いでしょう。

そこで今回は、国内外のDX成功事例を合計9つ紹介し、あわせてDXの基礎知識や成功させるためのポイントも解説します。

【目次】

■合わせて読まれている資料
利用者アンケートでビジネスツールの活用実態と課題を徹底調査しました!
利用者のリアルな声から、ツール選定や活用のヒントが見つかる資料です。
「ビジネスツール利用調査2025」を無料ダウンロード

【今以上にコミュニケーションを効率化して、生産性を向上したい方へ】
 労働時間の57%はコミュニケーションに費やしている!コミュニケーションコストを簡単に削減できるおすすめツールとは?

DXの成功事例を学ぶ前の基礎知識

DXの成功事例を学ぶ前の基礎知識

経済産業省は、以下のとおりDXを定義しています。

▼DXの定義

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

このDXは世界中で推進されており、すでに多くの成功事例が報告されてきました。

ここでは、DXの成功事例を学ぶ前の基礎知識について、以下の3点を解説します。

  • DXの目的
  • DXの必要性
  • DXの課題

1つずつ見ていきましょう。 

DXの目的

DXの成功事例を学ぶ前の基礎知識の1つ目は、DXの目的です。

DXの目的は、IT導入による業務効率化に留まらず、顧客体験の向上とビジネスモデル革新による競争力強化にあります。

例えば、データ活用によって柔軟に顧客ニーズに対応し、業務の自動化によって人手不足の解決につなげられます。

DXの最終ゴールは継続的に企業価値を創出し続けることであり、それを成功させるには企業全体の経営戦略でDXを推進することが欠かせません。

関連記事:社内DXとは?進め方や事例・阻害要因などをまとめて解説

DXの必要性

DXの成功事例を学ぶ前の基礎知識の2つ目は、DXの必要性です。

現代の企業活動には、以下に示すとおり様々な課題が存在しています。

▼企業活動でよくある課題(一例)

  • リモートワーク普及への対応
  • 業務属人化
  • 人材不足
  • コスト高騰

関連記事:今こそ始めるDXによる効率化!実現ステップ・ポイント・おすすめツールを徹底解説

これらの課題に対処するには以下の方法が有効ですが、従来の手法だけでは限界が見えてきています。

▼課題への対処方法(一例)

  • 業務の見える化
  • 業務効率化
  • 業務自動化
  • 変化に柔軟に対応可能な組織作り

そこで、企業活動の課題に対応するための強力な手段として、DXが注目されています。

特に、リソースが限られている企業では、DXの必要性がより一層高まっていると言えるでしょう。

関連記事:DX推進は「見える化」から!メリットと実践ステップを解説

DXの課題

DXの成功事例を学ぶ前の基礎知識の3つ目は、DXの課題です。

DXの目的や必要性が分かっていても、推進にあたっての課題があるため思うように進められていない企業も少なくありません。具体的な課題には、DX人材の不足や経営層の理解不足などがあります。

企業によってDXの課題は異なるため、自社で特に大きな課題を明確化することが欠かせません。課題が分かれば、自社と同じ課題を解決した成功事例をロールモデルにしてみてもよいでしょう。

 

【今以上にコミュニケーションを効率化して、生産性を向上したい方へ】
 労働時間の57%はコミュニケーションに費やしている!コミュニケーションコストを簡単に削減できるおすすめツールとは?

DXの成功事例(日本国内の大企業)

DXの成功事例(日本国内の大企業)

ここでは、国内大企業におけるDX成功事例について、以下の3点を解説します。

  • 製造業A(開発)
  • 金融機関B(営業)
  • 建設業C(設計)

1つずつ見ていきましょう。

製造業A(開発)

国内大企業におけるDX成功事例の1つ目は、製造業Aの事例です。

製造業Aは、材料分野の研究開発にデジタル技術の活用を進めています。

例えば、材料解析クラウドサービスを独自に開発し、これまで人間が感覚的に判断していた内容も定量データに変換することで、機械学習による材料分析を実現しました。

これにより、開発プロセスを早めることに成功しました。

関連記事:製造業におけるDXとは?目的や進め方・成功事例7選を紹介

金融機関B(営業)

国内大企業におけるDX成功事例の2つ目は、金融機関Bの事例です。

金融機関Bでは、DXで営業部隊でのAIとデータ活用を促進し、営業組織力の向上を図っています。

具体的には、営業成績がよい営業担当者の行動パターンや顧客満足度の貢献要因を各種営業データから分析し、そこから共通の特徴を抽出しました。

その分析結果をもとに営業活動を最適化するプログラムを考案し、研修を通じて営業スキルや顧客満足度の向上を実現しています。

建設業C(設計)

国内大企業におけるDX成功事例の3つ目は、建設業Cの事例です。

建設業Cは、コンピュータ上に建物の3次元モデルを構築する手法であるBIM技術を、日本でいち早く導入しました。

自社の専門分野であるマンションに特化した独自システムを開発し、3次元モデルに材料・設備情報を落とし込んでいます。これにより、BIMで設計から維持管理まで一貫してデータ活用が可能となりました。

関連記事:建設DXとは?業界の課題や変革の可能性・成功事例を徹底解説

DXの成功事例(日本国内の中小企業)

DXの成功事例(日本国内の中小企業)

ここでは、国内中小企業におけるDX成功事例について、以下の2点を解説します。

  • 農林水産業D(収量管理等)
  • 運送業E(文書管理)

1つずつ見ていきましょう。

農林水産業D(収量管理等)

国内中小企業におけるDX成功事例の1つ目は、農林水産業Dの事例です。

農林水産業Dは農作業の見える化アプリを独自開発し、作物栽培の生産性向上を実現しています。

そのアプリで品種別の作業進捗や収穫量をデジタル管理することで、今までは予測や管理が困難であった農作業の計画立案が可能になり、農作業の効率化を実現しました。

これまで農作業の多くは経験と勘に頼ってきましたが、データによる業務改善や進捗管理を図っています。

関連記事:現場DX推進で実現!生産性の向上と課題解決の方法を徹底解説

運送業E(文書管理)

国内中小企業におけるDX成功事例の2つ目は、運送業Eの事例です。

運送業Eでは、参照したい社内規定や必要な各種書式を探す手間がかかっていたことが課題でした。

そこで、文書管理システムによる一元管理体制を構築することで、速やかに必要な書類を正確に探せるようになりました。

また、複数部署が関係する業務では全部署がリアルタイムで更新情報を共有できるため、情報伝達が迅速かつ正確になり、業務効率が大きく改善されています。

関連記事:文書管理システムのメリットとデメリットとは?機能や選び方のポイントも解説

DXの成功事例(日本国内の公的機関)

DXの成功事例(日本国内の公的機関)

ここでは、国内公的機関におけるDX成功事例について、以下の2点を解説します。

  • 公立学校F(教育)
  • 地方自治体G(関係機関との連携強化等)

1つずつ見ていきましょう。

公立学校F(教育)

国内公的機関におけるDX成功事例の1つ目は、公立学校Fの事例です。

公立学校Fは文部科学省のDXハイスクールに採択されたことを受け、デジタル人材育成に向けた教育環境の整備を推進してきました。

例えば、情報系進学コースや高性能PCや3Dプリンターを備えたデジタルラボの開設により、実践的なプログラミング教育を実現しています。

また、地域特性を活かした6次産業化カリキュラムとデジタル技術を融合させることで、地域課題解決を視野に入れていることも特徴です。

地方自治体G(関係機関との連携強化等)

国内公的機関におけるDX成功事例の2つ目は、地方自治体Gの事例です。

地方自治体Gは急速な高齢化と生産年齢人口減少に対応すべく、地域全体でDX推進に取り組み、自治体サービスの質を維持しつつ効率化を図っています。

例えば、行政手続きのオンライン化推進や関係機関との連携強化を、DXで実現してきました。また、地元の大学と連携した研修や小中学校でのICT教育など、人材育成も大切にしています。

DXの成功事例(海外)

DXの成功事例(海外)

ここでは、海外企業におけるDX成功事例について、以下の2点を解説します。

  • 飲食店H(接客)
  • 小売店I(顧客サポート)

1つずつ見ていきましょう。

飲食店H(接客)

海外企業におけるDX成功事例の1つ目は、飲食店Hの事例です。

飲食店Hでは包括的なDX戦略を策定し、顧客体験のデジタル化に取り組んでいます。

例えばドライブスルーでは、AI音声アテンダントで自動化を図り、コロナ禍でドライブスルー利用が急増したときでも待ち時間を1分近く短縮できました。

他にもナンバープレートスキャンによる注文予測システムなど、AI技術を積極活用することで顧客の利便性向上と業務効率化を同時に目指しています。

小売店I(顧客サポート)

海外企業におけるDX成功事例の2つ目は、小売店Iの事例です。

小売店Iが主に取り扱う商材は、ユーザー組み立てが必要となるケースが多く、組み立てに自信がないユーザーへの販売拡大が課題でした。

そこで、商材の組み立てや配送をサポートしてくれる人を検索するサイトを買収しました。これにより、組み立てに自信がないユーザーの不安を和らげる効果が期待できます。

また、AR技術でバーチャル空間で商材の配置をシミュレーションするシステムも導入しました。このことも、ユーザーの不安を解消するために有効です。

成功事例から学ぶDXのポイント

成功事例から学ぶDXのポイント

ここでは、成功事例から学ぶDXのポイントについて、以下の4点を解説します。

  • データドリブン
  • 体制構築への注力
  • 積極的な内製化
  • 長期的ビジョン

1つずつ見ていきましょう。

データドリブン

成功事例から学ぶDXのポイントの1つ目は、データドリブンです。

DX推進に成功している企業の多くは、日々蓄積されるデータを効果的に活用し、データドリブン経営にシフトできています。

ガートナージャパン株式会社の報告によると、日本企業ではデータを十分に活用できている企業は3%に過ぎません。

しかし、裏を返せばデータドリブン経営に成功すればその3%に入れるため、他社との差別化につながるとも考えられるでしょう。

体制構築への注力

成功事例から学ぶDXのポイントの2つ目は、体制構築への注力です。

DXを成功させるには、システムを導入することだけに留まらず、組織体制の構築や人材育成にも積極的に投資することが欠かせません。

最新の技術を自社に導入しても、それを十分に活用できる人材がいなければ思うような効果は得られないでしょう。

DXに関係する社内教育や表彰制度を有効活用することで、DXを推進するための体制を強化できます。

社内でDXに関するノウハウが不足している場合は、必要に応じ外部サービスを活用しましょう。

関連記事:部内での情報共有が重要!体制を構築する流れや方法について解説

積極的な内製化

成功事例から学ぶDXのポイントの3つ目は、積極的な内製化です。

DXを成功させている企業の多くは、単にデジタル技術を使用することに留まらず、使いこなすための内製化も推進しています。

内製化でDXに必要な人材・組織・仕組みを自社で構築すれば、よりDXの恩恵を得られるでしょう。内製化には、組織全体でDXを推進する文化の醸成が欠かせません。

外部パートナーも、単なる外部委託ではなくDXを成功させるための継続的なビジネスパートナーとすることが求められます。

長期的ビジョン

成功事例から学ぶDXのポイントの4つ目は、長期的ビジョンです。

DXは単なるデジタル化と異なり、企業戦略と連動した長期的な取り組みとして行うことが欠かせません。その中でDXを成功させるには、数年後に目指すべき姿を明確にしましょう。

これにより、DXで達成したい目標に向けてモチベーションを高めるとともに、取り組むべき課題も具体化できます。

 

【今以上にコミュニケーションを効率化して、生産性を向上したい方へ】
 労働時間の57%はコミュニケーションに費やしている!コミュニケーションコストを簡単に削減できるおすすめツールとは?

まとめ

まとめ

今回は、国内外のDX成功事例を合計9つ紹介し、あわせてDXの基礎知識や成功させるためのポイントも解説しました。

DXは世界中で推進されており、すでに多くの成功事例が報告されてきました。DXで業務の見える化や業務効率化などを実現させることで、顧客体験の向上とビジネスモデル革新による競争力強化を実現できるでしょう。

ただ、DX人材の不足や経営層の理解不足などDXの推進には様々な課題がつきものです。

DXの成功事例を分析して自社のDX推進に役立てるには、DXで得られた効果だけでなくDXの推進で苦労したポイントやその克服方法にも着目してみましょう。

また、積極的な内製化や長期的ビジョンなど、成功事例に共通するポイントも押さえておくことが重要です。

最後におすすめのDXツールは「DXツールおすすめ8選!比較ポイントや種類も解説」の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

CrewWorksフリープラン広告

 

ビジネスツール利用調査2025

 

ビジネスツール利用調査2025

 

ビジネスコミュニケーションツールの活用実態と課題を徹底調査しました。
チャットやWeb会議、さらにAI機能について、利用者のリアルな声からツール選定のポイントや活用のヒントが見つかる資料です。
ツール導入の検討をされている方はもちろん、複数ツールを導入済みで運用に課題を感じている方も必見の資料です。

 

記事をシェアする
CrewWorks編集部
この記事を書いた人
CrewWorks編集部
CrewWorksコラムは、ビジネスチャット、タスク管理、CRM、社内SNS、ナレッジ共有などのコミュニケーションツールに関する情報やビジネスコミュニケーションをより円滑にするための情報を発信します。
PAGETOP