チームワークを高めるにはどうすればいい?必要性や具体的手法を解説

その中でも代表的な1つが、チームワークを高めることです。チームワークを高めることで、個々の強みをより一層活かして、業務効率化や今まで実現できなかった仕事を達成できるでしょう。
ただ、チームワークを高めるには、そのためのポイントを把握しておかなければなりません。
また、手法も多岐に渡るため、自社のリソースやチームワークを高めることで実現させたいことを踏まえて、最適な手法を選ぶ必要があります。
そこで今回は、チームワークの必要性や高めるポイントに加え、チームワークを向上させるための具体的な手法を解説します。
【目次】
■合わせて読まれている資料
利用者アンケートでビジネスツールの活用実態と課題を徹底調査しました!
利用者のリアルな声から、ツール選定や活用のヒントが見つかる資料です。
⇒「ビジネスツール利用調査2025」を無料ダウンロード
【社内ナレッジ共有・活用時の負担を解消したい方向け】
情報分散・更新作業の負担・共有文化の壁を解消する方法をご紹介します!
業務で使うだけで自然にナレッジが蓄積されるツールとは?
チームワークを高める必要性
チームワークとは、チームのメンバー同士が共通の目標に向かって協力し合い、組織全体で各メンバーの強みを発揮することで、組織全体のパフォーマンスを向上させることです。多くのビジネスシーンにおいても、高いチームワークが求められます。
▼チームワークに影響を与える個人の能力
能力の名称 |
例 |
摘要 |
---|---|---|
コミュニケーション能力 |
解読 |
相手の感情を敏感に察知 |
記号化 |
相手への好印象を素直に表現 |
|
主張 |
自分の意見を明確に表現 |
|
リーダーシップ能力 |
遂行指導 |
自らがお手本になりメンバーを指導 |
関係構築 |
メンバーが組織に馴染めるよう雰囲気を作る |
|
公平対応 |
重要な事項を全メンバー公平に伝達 |
|
問題対処 |
チームの諸問題へ積極的に対処 |
|
チーム志向能力
|
同調 |
意見や価値観の相違を乗り越えた歩調合わせ |
調和 |
チームの価値観・決定・調和を尊重 |
|
自主 |
自らの考えをはっきり持つ |
|
バックアップ能力
|
情緒支援 |
励ましや喜びの分かち合い |
情報支援 |
メンバーに必要な情報などを提示 |
|
手段支援 |
メンバーを具体的な方法で支援 |
|
モニタリング能力
|
状況把握 |
メンバーと状況確認しつつ業務遂行 |
調整思考 |
話し合いで意見などを見直す |
|
意見比較 |
他メンバーの意見を比較・検討 |
ここでは、チームワークを高める必要性について、以下の4点を解説します。
- 社会情勢への対応
- 業務効率化
- 業務進捗の促進
- 今までできなかった成果の達成
1つずつ見ていきましょう。
社会情勢への対応
チームワークを高める必要性の1つ目は、社会情勢への対応です。
現代のビジネス環境はVUCA時代とされ、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性が強まっています。
VUCA時代では、今まで以上に迅速な判断と柔軟な対応が求められるため、競争力の維持には個人のスキルだけでなくチーム全体での協力体制が欠かせません。
また、グローバル化やリモートワークの普及などで、多様なメンバーとの連携が欠かせない場面が増えてきたため、一層チームワークが重要になってきました。
関連記事:テレワークとは?今さら聞けない基本概要から効果・導入のポイントまで徹底解説
業務効率化
チームワークを高める必要性の2つ目は、業務効率化です。
チームワークを高められれば、メンバー間の連携を強化できます。これにより、各メンバーの弱点を補いつつ強みを活かすことで、生産性を最大化できるでしょう。
また、経験豊富な従業員が適宜サポートするなど適切な役割分担を徹底することで、潜在的なトラブルの予防も可能になるため、一層組織での業務効率化を推進できます。
関連記事:仕事効率化に役立つアイデア16選!実行する手順や事例も解説
業務進捗の促進
チームワークを高める必要性の3つ目は、業務進捗の促進です。
チームワークが必要な業務を多く経験することで、各メンバーは自ずとビジネスパーソンに必要な調整力を身につけられるでしょう。
調整力があれば異なる意見や立場を踏まえ、最適な解決策を見つけられるため、メンバー間の協力体制を強化できます。
これにより、組織運営の継続性に加え、業務品質の確保や問題への迅速な対応も期待できます。その結果、業務進捗の促進が可能です。
関連記事:成功する社内調整の極意!若手からベテランまで使えるスキルと対策を徹底解説
今までできなかった成果の達成
チームワークを高める必要性の4つ目は、今までできなかった成果の達成です。
メンバー個人だけのリソースには限りがありますが、チームで各メンバーを結集させることで、今までできなかった成果を達成できることもあるでしょう。
大規模プロジェクトや複雑な課題に取り組む場合、多様なスキルや経験を有するメンバーと協業することで、成功する確率が向上します。
また、チーム内で建設的な議論や意見交換が増えるほど、個人では思いつかない革新的なアイデアが創出されることもあるでしょう。
チームワークを高めるためのポイント
ここでは、チームワークを高めるためのポイントについて、以下の4点を解説します。
- ビジョンの共有
- 具体的な目標設定
- 適材適所の役割分担
- 情報共有の徹底
1つずつ見ていきましょう。
ビジョンの共有
チームワークを高めるためのポイントの1つ目は、ビジョンの共有です。
チームが目指すべきビジョンを明確にし、メンバー全員で共通認識を持ちましょう。その際は、以下の3要素を共有することが欠かせません。
▼チームで共有すべき3要素
目的 |
何のために活動するのか |
理想 |
どのような存在を目指すのか |
方針 |
具体的に何を行うのか |
これら3要素を明確化することで、メンバーは同じ方向を向いて協力し合えます。
具体的な目標設定
チームワークを高めるためのポイントの2つ目は、具体的な目標設定です。
共有されたビジョンを実現するためには、明確かつ達成可能な目標設定が欠かせません。そのときには、チーム目標と個人目標の両方を設定し、それぞれが連動するよう配慮しましょう。
これにより、組織としての一体感が生まれて目標達成への意欲も向上します。また、目標設定時には、SMARTの法則を意識するとよいでしょう。
▼SMARTの法則
S |
Specific |
具体的 |
M |
Measurable |
定量的で計測可能 |
A |
Achievable |
現実的に達成可能 |
R |
Related |
ビジョンとの関連性 |
T |
Time bound |
達成までの期限が存在 |
関連記事:プロジェクト管理の目標とは?設定が重要な理由・進め方と成功のポイントを解説
適材適所の役割分担
チームワークを高めるためのポイントの3つ目は、適材適所の役割分担です。
チームワークを高めるためには、メンバーの個性やスキルを十分に把握し、それぞれの強みを活かせる役割配置を行いましょう。
そのときには、業務効率だけでなく作業量の偏りや個々の役割も考慮し、サポート体制を築くことも重要です。
関連記事:プロジェクト管理におけるチームの全体像!各ポジションの役割を解説
情報共有の徹底
チームワークを高めるためのポイントの4つ目は、情報共有の徹底です。
チーム内で円滑なコミュニケーションを実現することは、業務進捗の共有と相互サポートの促進には欠かせません。
まずは、日常的な挨拶や状況報告、もしくは完了後のフィードバック交換など、小さな取り組みから始めてみましょう。
このような取り組みを通じて情報の透明性が向上すれば、メンバーの長所や短所、進捗状況が共有されるようになります。
その結果、意思決定のスピードアップや相互支援の促進を実現でき、チーム全体の生産性向上が可能です。
関連記事:今さら聞けない情報共有を徹底解説!~注目の理由からスムーズに行うためのポイントまで~
【社内ナレッジ共有・活用時の負担を解消したい方向け】
情報分散・更新作業の負担・共有文化の壁を解消する方法をご紹介します!
業務で使うだけで自然にナレッジが蓄積されるツールとは?
チームワークを高めるための具体的手法
ここでは、チームワークを高めるための具体的手法について、以下の7点を解説します。
- 1on1ミーティング
- 組織サーベイ
- ダイアローグ
- ランチミーティング
- チームビルディングゲーム
- サンクスカード
- 合宿・研修
1つずつ見ていきましょう。
1on1ミーティング
チームワークを高めるための具体的手法の1つ目は、1on1ミーティングです。
1on1ミーティングは上司と部下が定期的に行う個別面談で、部下が主役となって自分の課題や悩みを共有し、上司がそれに対しフィードバックを行います。
週1回から月1回程度の頻度で実施することで、メンバーの考え方や取り組み姿勢を深く理解できるでしょう。また、個人やチーム内の問題点をいち早く発見・対処できる点もメリットです。
関連記事:職場のコミュニケーションを活性化させるためには?重要性とポイントを解説
組織サーベイ
チームワークを高めるための具体的手法の2つ目は、組織サーベイです。
組織サーベイは職場環境に関するアンケート調査で、従業員の意見を収集することで、組織や個人レベルで発生している潜在的な問題を把握できます。
収集したデータから改善策を立案・実行することで、チームワークの向上と業績アップの両方を実現できるでしょう。その結果、従業員の活躍や定着にもつながります。
ダイアローグ
チームワークを高めるための具体的手法の3つ目は、ダイアローグです。
ダイアローグは2名以上で行う対話形式のコミュニケーション手法で、意思決定よりも意見交換や相互理解を重視します。
メンバー間で異なる意見や考え方を共有し合うことで、他者の視点を理解できる上に自分自身の思考パターンや固定観念に気づくこともあるでしょう。
これにより、メンバー間の理解を促進できるためチームワークの向上が期待できます。
ランチミーティング
チームワークを高めるための具体的手法の4つ目は、ランチミーティングです。
ランチミーティングでは、お昼の休憩時間にランチを取りながら意見交換を行います。これにより自然な雰囲気の中で会話ができ、日常業務では話しにくい内容についても意見交換ができます。
また、業務時間外の飲み会などと異なりプライベートの時間を圧迫することもないため、参加者の負担を抑えられる点もメリットです。
関連記事:社内コミュニケーションの重要性と効果的な活用法、成功する秘訣を徹底解説
チームビルディングゲーム
チームワークを高めるための具体的手法の5つ目は、チームビルディングゲームです。
ビジネス要素が含まれたゲームで、対話・アクティビティ・スポーツなど多様な種類があります。
楽しみながらビジネスに通じる気づきを得られる上、普段接点が少ないメンバー同士で交流する機会を創出したい場合にも有効です。まずは屋内で実施できる短時間で終わるゲームから始めてみましょう。
関連記事:チームビルディングとは、効果的な目的と実践例で結束力を高める秘訣
サンクスカード
チームワークを高めるための具体的手法の6つ目は、サンクスカードです。
サンクスカードはメンバーに対してカード形式で感謝の気持ちを伝える方法で、受け取る側のモチベーション向上と社内コミュニケーションの促進に役立ちます。
特に新入従業員にとっては感謝が目に見える形で表現されるため、自信の醸成や職場へのロイヤリティ向上、さらには働く意欲の向上につながるでしょう。
合宿・研修
チームワークを高めるための具体的手法の7つ目は、合宿・研修です。
チームワーク向上を目的とした合宿・研修では、スポーツやレクリエーションを通じて自然なコミュニケーションが生まれます。これにより、日常業務では築けない関係性の構築が可能です。
また、他チームとの対抗戦形式を採用すれば、チーム一丸となって仕事に取り組む体験を共有し、楽しみながら結束力と協調性を育めるでしょう。
【社内ナレッジ共有・活用時の負担を解消したい方向け】
情報分散・更新作業の負担・共有文化の壁を解消する方法をご紹介します!
業務で使うだけで自然にナレッジが蓄積されるツールとは?
まとめ
今回は、チームワークの必要性や高めるポイントに加え、チームワークを高めるための具体的手法を解説しました。
チームワークを高めることで組織全体のパフォーマンスが向上し、社会情勢への対応や業務進捗の促進などにもつながります。
そのため、多くのビジネスシーンで重視されており、具体的な目標設定や情報共有の徹底などが欠かせません。
また、1on1ミーティングやチームビルディングゲームなど、チームワークを高める手法は豊富に存在します。
自社の状況やチームワークで解決したい課題によって最適な手法は異なるため、最適な手法を選びましょう。
ビジネスツール利用調査2025
ビジネスコミュニケーションツールの活用実態と課題を徹底調査しました。
|
