オープンソースのビジネスチャットおすすめ7選を紹介!OSS活用のメリット・デメリットも解説

オープンソースのビジネスチャットは公開されているプログラムを使って開発できるため、コストを抑えたり、自社仕様にカスタマイズが可能です。
そこで今回は、オープンソースのビジネスチャットの基本概要・メリット・デメリットを解説し、おすすめのオープンソースのビジネスチャットを紹介します。
【目次】
ビジネスチャットでは、コミュニケーションが活性化しやすいですが情報がどんどん流れてしまい、話題が混ざってしまったり、後から情報が探せなくなってしまうことが良くあります。
後からでもチャット内にある情報をすぐに見つけて、活用できる状態にするためには、事前に情報を整理するコツを学んでおくと役立つでしょう。
▼ビジネスチャットで古い情報でもすぐに見つけられる整理のコツについては、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
→社内チャットで情報が見つからない?整理のコツを紹介
オープンソースのビジネスチャットとは
オープンソースのビジネスチャットとは、すでに公開されているプログラミングを利用して、システムの運用を行っているビジネスチャットのことをいいます。
公開済みのプログラミング言語で、自社のサーバーにビジネスチャットを構築します。
他社が提供しているビジネスチャットのサービスを活用するよりも、コストを抑えた運用ができ、カスタマイズ性の高さから自社の基準に合わせたセキュリティで運用が可能です。
関連記事:ビジネスチャットとは?おすすめツール7選と活用のメリットや主な機能を比較解説
オープンソースのビジネスチャットのメリット
オープンソースのビジネスチャットのメリットを、以下の3点から解説します。
- コストを抑えた運用が可能
- 自社仕様にカスタマイズが可能
- ハイセキュリティなシステムの構築が可能
1つずつ見ていきましょう。
コストを抑えた運用が可能
オープンソースのビジネスチャットのメリットの1つ目は、コストを抑えた運用が可能であることです。
オープンソースのビジネスチャットは、無料で使用できるため、運用に必要なコストを抑えられます。
他社のビジネスチャットのサービスを導入する場合、1人あたりの使用料が継続的に発生しますが、自社で構築したビジネスチャットであれば、構築のときの開発コストを支払うことで、運用ができます。
自社仕様にカスタマイズが可能
オープンソースのビジネスチャットのメリットの2つ目は、自社仕様にカスタマイズできることです。
オープンソースのビジネスチャットでは、自社で自由に設定を変更できます。 他社がサービスを提供しているビジネスチャットには、必要以上の機能が搭載されている場合があります。
一見便利ですが、不必要な機能がある場合、操作画面が煩雑になりやすく、使用する従業員のストレスにつながる可能性があります。
オープンソースのビジネスチャットであれば、自社に必要な機能だけをピックアップして、過不足ない状態での活用ができます。
ハイセキュリティなシステムの構築が可能
オープンソースのビジネスチャットのメリットの3つ目は、ハイセキュリティなシステムの構築が可能であることです。
オープンソースのビジネスチャットは、カスタマイズ性が高いため、セキュリティに関しても自社のセキュリティ基準に合わせた詳細な設定ができます。
また、外部のネットワークを利用しないため、ウイルス感染・不正アクセスのリスクが軽減できます。
ビジネスチャットでは、社外秘の情報・個人情報を取り扱うことも少なくないため、セキュリティ対策が安心なオープンソースのビジネスチャットはおすすめです。
関連記事:ビジネスチャットはオンプレミス型・クラウド型のどちらがおすすめ?2種類の違いを徹底比較!
オープンソースのビジネスチャットのデメリット
オープンソースのビジネスチャットにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。
ここでは、オープンソースのビジネスチャットのデメリットを、以下の2点から解説します。
- 運用に専任の担当者が必要
- シンプルな機能が中心になる
1つずつ見ていきましょう。
運用に専任の担当者が必要
オープンソースのビジネスチャットのデメリットの1つ目は、運用に専任の担当者が必要になることです。
オープンソースのビジネスチャットでは、カスタマイズ性が高く自社の状況に合わせた運用が行いやすい反面、開発には技術が必要というデメリットがあります。
開発にはプログラミング言語などの知識・技術が必要です。
そのため、保守なども含め開発・運用には専任の担当者を置く必要があります。そのときに、自社に該当する人材がいない場合は、新たに雇用したり、外注したりするコストが発生します。
オープンソースのビジネスチャットを検討するときには、自社において人材が確保できるか・外注の場合のコストなども一緒に考えましょう。
シンプルな機能が中心になる
オープンソースのビジネスチャットのデメリットの2つ目は、シンプルな機能が中心になることです。
他社が展開するビジネスチャットのサービスでは、魅力的な機能が多数搭載されています。
しかしオープンソースのビジネスチャットは、自社で開発を行うため、自社に必要な機能のみが搭載される傾向があります。
プライベートで多機能なチャットを使用している従業員からは、活用のしにくさを感じる可能性があります。
関連記事:ビジネスチャットのセキュリティ対策は?おすすめツール8選も比較・紹介
オープンソースのビジネスチャットおすすめ7選
最後に、オープンソースのビジネスチャットおすすめ 7 選を紹介します。
- Mattermost
- Zulip
- Chatwoot
- LiveHelperChat
- Tinode
- Helpy
- Rocket.Chat
1つずつ見ていきましょう。
Mattermost
Mattermostは、組織・企業内でのチャットを前提として設計されているオープンソースのチャットツールです。SaaSのチャットツールであるSlackの代替として活用されています。リプライ機能があるため、会話の中に埋もれてしまった重要なテキストを抽出できます。すでに導入済みの他社のサービスにも連携可能です。
Mattermostの特長
- Googleからログインが可能
- Markdown記法に対応
- Team Editionであればで無料での利用が可能
詳細はこちら: https://mattermost.com/
Zulip
ZulipはSlackのような使い心地のチャットツールです。「Dropbox」が買収し、その後オープンソース化されました。豊富な機能が搭載されているうえに、多様な他社のアプリケーションとも連携が可能です。Slackでいう「チャンネル」にあたる「ストリーム」の中で「トピック」分けができるようになっています。
Zulipの特長
- 最大10,000件のメッセージ検索が可能
- ファイルストレージは5GB
- 自社のサーバーで運用することで機能に制限なく無料で利用できる
詳細はこちら: https://zulip.com/
Chatwoot
Chatwootは、アカウントを作成しサイト内に指定のコードを埋め込むことで使用可能なビジネスチャットです。管理画面からの設定が可能なため、導入から運用開始までがスピーディーです。また、管理画面は言語選択により日本語化が可能です。
Chatwootの特長
- チャットが届いたことをメールでも受け取ることができる
- 「解決済み」など細かなステータス管理が可能
- 世界中で15,000社以上が活用
詳細はこちら: https://www.chatwoot.com/
LiveHelperChat
LiveHelperChatは、ライブサポートチャットツールです。チャット機能だけでなく、音声通話・ビデオ通話・スクリーンシェア機能が搭載されています。またWebアプリだけでなくモバイルアプリも開発されているため、マルチデバイスでの活用が可能です。
LiveHelperChatの特長
- データ保護機能が優れている
- 「Rasa」「DeepPavlov」などのAIサポートがある
- Facebookメッセンジャーとの連携が可能
詳細はこちら: https://livehelperchat.com/
Tinode
Tinodeは、モバイルからのアクセスを重視したモバイルファーストのオープンソースのビジネスチャットです。GitHubプロジェクトでは8,000を超えるスターを獲得しており、さらに機能を無制限で利用できます。
Tinodeの特長
- 自社に必要なプラグインなど自由に拡張可能
- WebSocket通信によるセキュリティ確保
- 機能を無料・無制限で利用できる
詳細はこちら: https://tinode.co/
Helpy
Helpyは、リアルタイムでチャットができるオープンソースのヘルプデスク・カスタマーサポートのためのアプリケーションです。チャットを始める前に、相手の情報を収集するなどのオプションがあります。
Helpyの特長
- Microsoft・Googleなどでも活用されている
- ナレッジベース機能が搭載されている
- 多言語に対応している
詳細はこちら: https://helpy.io/
Rocket.Chat
Rocket.Chatは、シンプルなUIで直感的な操作が可能なビジネスチャットです。チャット機能だけでなく、メッセージの既読・未読の表示やメッセージの検索・いいね・ファイル共有などの基本的な機能が搭載されています。また、1対1だけでなくグループチャットにも対応しています。
Rocket.Chatの特長
- Twitter・Facebookとの連携が可能
- 会話のログの取得が可能
- スマートフォン用のアプリもある
詳細はこちら: https://www.rocket.chat/
関連記事:ビジネスチャットで営業を効率化!おすすめツール10選を紹介
まとめ
今回は、オープンソースのビジネスチャットの基本概要・メリット・デメリットを解説し、おすすめのオープンソースのビジネスチャットを紹介しました。
オープンソースのビジネスチャットは、カスタマイズ性が高いうえにコストを抑えた運用が可能という点で魅力的です。
一方で、プログラミングの知識と技術を必要とするため、専任の担当者を配置しなければならないというデメリットもあります。
個人情報・社外秘をやりとりする場合、自社のセキュリティ基準に合わせた開発ができるため、高度なセキュリティを求める場合にはとくにおすすめです。
他社で開発されたビジネスチャットのサービスの活用と比較して、自社に最適なビジネスチャットを導入しましょう。
また、ビジネスチャットは日々の情報が流れてしまい、古い情報をすぐに見つけにくいという注意点があります。
日々情報を整理して必要なシーンですぐに活用できる状態に整理しておく必要があります。
▼ビジネスチャットで古い情報でもすぐに見つけられる整理のコツについては、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
→社内チャットで情報が見つからない?整理のコツを紹介
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