プロジェクト管理はエクセルを使って無料でできる!おすすめテンプレートサイト3選も紹介

プロジェクト管理をする手法はいくつかありますが、その中でもエクセル(Excel)は多くの人々にとって使い慣れている表計算ソフトであるため、比較的始めやすいと言えるでしょう。
また、Windowsユーザーであれば無料で使える点もメリットです。ただ、エクセルでプロジェクト管理を行うには、いくつか注意点があります。
そこで今回は、プロジェクト管理をエクセルで行うメリットや使える機能に加え、プロジェクト管理に役立つおすすめ無料エクセルテンプレートサイト3選を紹介します。
【目次】
プロジェクト管理をエクセルで行うメリット
プロジェクト管理とは、プロジェクトの成功を目指して「ヒト」・「モノ」・「カネ」・「情報」などのリソースを適切に管理することです。
プロジェクトの性質や目的に合わせて適切な手法を選択し、立ち上げから完了後のフィードバックまでの一連のタスクを包括的に管理していきましょう。
ここでは、プロジェクト管理をエクセルで行うメリットについて、以下の3点を解説します。
- プロジェクト進捗状況の可視化
- 多くのユーザーにとって身近
- 無料利用可能
1つずつ見ていきましょう。
プロジェクト進捗状況の可視化
プロジェクト管理をエクセルで行うメリットの1つ目は、プロジェクト進捗状況の可視化です。
エクセルを使えば、後述のガントチャートなどプロジェクト進捗状況を容易に把握できるフォーマットを簡単に作成できます。これを使えば、単純なタスクリストより確認時間が短縮され、業務効率の向上や遅延タスクの早期発見にも役立ちます。
また、マイルストーンを設定できるため、重要な期日の管理やスケジュール調整も可能です。
関連記事:プロジェクト管理の見える化を徹底解説!必要な理由から効果や実施方法まで紹介
多くのユーザーにとって身近
プロジェクト管理をエクセルで行うメリットの2つ目は、多くのユーザーにとって身近であることです。
多くのビジネスパーソンにとって、エクセルは日常的に使用している馴染み深いツールです。
新しいツールの導入と比べて運用コストがかからない上、プロジェクト管理に役立つテンプレートも豊富なので、誰でも手軽にプロジェクト管理を始められます。
関連記事:ガントチャートをエクセルで作成!メリットや作成手順を解説
無料利用可能
プロジェクト管理をエクセルで行うメリットの3つ目は、無料利用可能であることです。
Microsoft Officeを導入済みの企業であれば、追加費用なしでプロジェクト管理に活用するフォーマットを作成できます。
新規ツールの導入で固定費を増加することもなく、エクセルの操作に長けた担当者がいれば、より便利なフォーマットを作成できるでしょう。
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プロジェクト管理をエクセルで行う場合の注意点
ここでは、プロジェクト管理をエクセルで行う場合の注意点について、以下の5点を解説します。
- 計画変更の手間
- 複雑なプロジェクトには不向き
- メンバー共有の手間
- 複数プロジェクトの管理には不向き
- モバイルには未対応
1つずつ見ていきましょう。
計画変更の手間
プロジェクト管理をエクセルで行う場合の注意点の1つ目は、計画変更の手間です。
計画立案時には有効なエクセルですが、プロジェクトの途中で変更が発生したらそれを頻繁にエクセルへ反映させなければなりません。作業内容次第では、この更新作業自体が業務の負担となることもあるでしょう。
複雑なプロジェクトには不向き
プロジェクト管理をエクセルで行う場合の注意点の2つ目は、複雑なプロジェクトには不向きであることです。
エクセルは表計算ソフトである以上、セルの色付けや文字の記入など簡易的な操作しかできません。そのため、複雑なプロジェクトでは機能不足を感じるケースもあるでしょう。
また、後述のとおりタブレットでの編集にも制限があるため、現場での進捗管理にはあまり適していません。
メンバー共有の手間
プロジェクト管理をエクセルで行う場合の注意点の3つ目は、メンバー共有の手間です。
エクセルでは、同時に複数のメンバーが編集することができず、後から開いたユーザーは読み取り専用となってしまいます。そのため、リアルタイムでの情報更新ができないため、頻繁な変更が必要な場合は非効率です。
関連記事:【2025年版】プロジェクトの情報共有に役立つツール14選
複数プロジェクトの管理には不向き
プロジェクト管理をエクセルで行う場合の注意点の4つ目は、複数プロジェクトの管理には不向きであることです。
複数プロジェクトの管理では、プロジェクトごとに別々のエクセルファイルを作成する必要があります。その分、必要な情報の検索や管理がはん雑になりやすい点に注意しましょう。
関連記事:複数プロジェクト管理をスムーズに行う方法を徹底解説!おすすめツール6選も紹介!
モバイルには未対応
プロジェクト管理をエクセルで行う場合の注意点の5つ目は、モバイルには未対応であることです。
エクセルをモバイル端末で利用するには制限があり、スマートフォンやタブレットではタスク追加や更新が困難です。そのため別途手帳などにメモを取る必要が生じるため、一元的なプロジェクト管理には向いていません。
プロジェクト管理の代表的手法5選!エクセルでも実行できる
ここでは、プロジェクト管理の代表的手法について、以下の5点を解説します。
- ガントチャート
- WBS
- マイルストーン
- カンバン
- マインドマップ
1つずつ見ていきましょう。
ガントチャート
プロジェクト管理の代表的手法の1つ目は、ガントチャートです。
ガントチャートは、プロジェクト進捗を時系列で視覚的に把握できる管理手法です。縦軸にはタスク名・開始日・担当者などの情報を配置し、横軸には日付を入れれば各タスクの進捗状況を横方向に延びる棒グラフで表現できます。
ガントチャートのメリットは、各メンバーの作業状況を俯瞰的に確認でき、遅延の早期発見や担当者の変更も容易に行える点です。
ただ、タスクの優先順位付けが難しく、プロジェクト全体で大幅な修正があると対応が困難なケースもあります。
関連記事:ガントチャートの作り方を解説!注意点・おすすめツールも紹介
WBS
プロジェクト管理の代表的手法の2つ目は、WBSです。
WBS(作業分解構成図:Work Breakdown Structure)は、プロジェクト内のタスクをカテゴリーごとに分解し、ツリー構造で整理する体系的な手法です。
作業を細かく洗い出していくことで、タスクの抜け漏れを防ぎつつ作業間の関連性を明確に把握できます。ただ、ツリー構造の作成には相当な時間が必要です。
また、細分化しすぎると管理がはん雑になり、逆に大雑把すぎると適切な管理ができなくなる可能性があります。タスクを洗い出す精度が、管理者の能力に大きく左右される点にも注意しましょう。
関連記事:プロジェクト管理で覚えておきたい手法WBS!作り方やおすすめツール6選も紹介
マイルストーン
プロジェクト管理の代表的手法の3つ目は、マイルストーンです。
マイルストーンは、プロジェクトの重要な到達点や必ず守るべき期限を示す中間指標として機能します。プロジェクトの重要な節目や主要なタスクの完了日などにマイルストーンを設定し、進捗評価の基準として活用することが一般的です。
マイルストーンの遅延はプロジェクト全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、管理者とメンバーは常にマイルストーンを意識しながら、日々の業務やプロジェクト管理を進めていくことが重要です。
関連記事:プロジェクト管理におけるマイルストーンとは?メリット・活用方法・活用手順・おすすめツール5選を詳しく解説!
カンバン
プロジェクト管理の代表的手法の4つ目は、カンバンです。
カンバンは、ボード上でタスクを視覚的に管理できる手法です。「未着手」・「作業中」・「完了」などの基本的カテゴリーを設定し、タスクの状態に応じて移動させればシンプルな形で進捗管理できます。
チーム全体の作業状況が一目で把握でき、メンバー間の相互サポートを促進できる反面、個々のタスクにかかる時間の把握や優先順位付けが難しい点には注意しましょう。
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マインドマップ
プロジェクト管理の代表的手法の5つ目は、マインドマップです。
マインドマップは、中心となるテーマから関連するアイデアを放射状に展開していくことで、思考を整理するツールとして使われます。
プロジェクト管理においては、タスクの洗い出しから担当者の割り当て、関連作業の整理まで幅広く活用が可能です。タスクの移動や修正が容易で、プロジェクト全体の俯瞰やチーム内の情報共有にも有効です。
ただし、工数や優先順位の管理には向いておらず、WBSと同様にタスクを細分化しすぎると管理がはん雑になります。
プロジェクト管理のエクセルテンプレートを選ぶポイント
ここでは、プロジェクト管理のエクセルテンプレートを選ぶポイントについて、以下の4点を解説します。
- 編集のしやすさ
- 使える機能
- 見やすさ
- 管理のしやすさ
1つずつ見ていきましょう。
編集のしやすさ
プロジェクト管理のエクセルテンプレートを選ぶポイントの1つ目は、編集のしやすさです。
アジャイルやウォーターフォールなど、異なるプロジェクト手法に対応できるテンプレートがよいでしょう。また、プロジェクトの規模や複雑さに合わせて、セクションの追加や削除が簡単にできるとベターです。
使える機能
プロジェクト管理のエクセルテンプレートを選ぶポイントの2つ目は、使える機能です。
タスク・期限・進捗状況を効率的に追跡できる共同タスク管理機能は、確実に使いたい機能です。また、プロジェクトの予算管理機能があれば、コストや経費を視覚的に把握でき、予算差異も簡単に確認できます。
さらに、プロジェクトの進捗状況やリソース利用状況も、わかりやすくまとめられるテンプレートがよいでしょう。
見やすさ
プロジェクト管理のエクセルテンプレートを選ぶポイントの3つ目は、見やすさです。
フォントや色使いに一貫性があれば、デザイン面で見やすい上にプロフェッショナルな印象を与えられます。また、明確なラベルを使用することで、情報を論理的に整理して必要な情報にすぐにアクセスできるでしょう。
管理のしやすさ
プロジェクト管理のエクセルテンプレートを選ぶポイントの4つ目は、管理のしやすさです。
管理のしやすさをもたらす機能は多数存在します。例えば、共同作業時のセキュリティ対策として、パスワード保護機能があるとよいでしょう。
また、変更履歴の管理機能も必要で、バージョン管理機能も備えておくと便利です。
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プロジェクト管理に役立つおすすめエクセルテンプレートサイト3選(無料)
ここでは、プロジェクト管理に使えるおすすめExcelテンプレートサイトについて、以下の3点を紹介します。
- Microsoft365
- bizroute
- 業務効率化ガイド
1つずつ見ていきましょう。
Microsoft365
Microsoft365は、エクセルをリリースしているマイクロソフト社のサービスです。 エクセルテンプレートも多数用意されており、プロジェクト管理に役立つエクセルテンプレートも種類が豊富です。プロジェクト管理以外が目的のテンプレートも多いため、エクセルユーザーは積極的に活用しましょう。
Microsoft365からダウンロードできるテンプレートの種類
- 工程管理表
- ToDoカレンダー
- チャレンジ・目標管理表
詳細はこちら: https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc
bizroute
bizrouteは、経理やシステム開発など様々なビジネスシーンで活用できるテンプレートをまとめているサイトです。 送付状や請求書などあらゆるビジネスシーンに役立つPDFテンプレートだけでなく、部門別に役立つエクセルテンプレートも豊富に用意されています。自分たちの部署で役立つテンプレートがあれば、どんどん活用しましょう。
bizrouteからダウンロードできるテンプレートの種類
- WBS
- ガントチャート
- 業務フロー図
詳細はこちら: https://exia.co.jp/bizroute/
業務効率化ガイド
業務効率化ガイドは、業務効率化ノウハウを発信するメディアです。 業務効率化に関するコラムが充実しており、用語解説やおすすめツール紹介だけでなく、他社のエクセルテンプレートを紹介している記事もあります。プロジェクト管理に便利なエクセルも紹介されているので、必要なテンプレートを効果的に活用しましょう。
業務効率化ガイドからダウンロードできるテンプレートの種類
- KPI表
- 業務一覧表
- 進捗管理表
詳細はこちら: https://www.stock-app.info/media/
まとめ
今回は、プロジェクト管理をエクセルで行うメリットや使える機能に加え、プロジェクト管理に役立つおすすめ無料エクセルテンプレートサイト3選を紹介しました。
プロジェクト管理をエクセルで行うメリットには、多くのユーザーにとって身近で無料で使えることがあります。ただ、複雑なプロジェクトには不向きなどの点には注意しなければなりません。
エクセルを使うことで、プロジェクト管理のガントチャートやWBSなどの手法を実践できます。テンプレートも豊富なので、編集のしやすさなどから選んでみましょう。
合わせて読みたい
- 異動や退職によるナレッジの引き継ぎがうまくいかない
- 必要なナレッジにすぐにアクセスできない
- タスク完了までの情報が分散していて、一つのナレッジとして見れない
上記のお悩みを解決するヒントがここにあります!
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