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Excel(エクセル)でのガントチャート作り方!メリットや作成手順を解説

Excel(エクセル)でのガントチャート作り方!メリットや作成手順を解説
プロジェクトの進捗状況を把握するには、ガントチャートの活用が有効です。
ガントチャートを作成できるツールは多数ありますが、簡易なガントチャートであればエクセル(Excel)で十分に作成できます。

エクセルは使い慣れている方が多いため、作る手順や作成方法がわかれば簡単にガントチャートを作成でき、生産性を向上することができるでしょう。
ただし、運用上いくつか注意点があるため、エクセルをガントチャート作成に活用する場合は、覚えておく必要があります。

そこで今回は、ガントチャートの作成にエクセルを用いるメリットに加え、作成手順や注意点を解説します。

【目次】

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ガントチャートはエクセルでも作成可能

ガントチャートはエクセルでも作成可能

ここでは、ガントチャートをより深く理解するための基礎知識について以下の3点を解説します。

  • ガントチャートとは
  • ガントチャートの構成(縦軸・横軸)
  • ガントチャートの目的
  • WBSとの違い

1つずつ見ていきましょう。

ガントチャートとは

ガントチャート(GanttChart)は、アメリカの機械工学者で経営コンサルタントでもあったヘンリー・ガントが考案した進捗管理ツールです。

タスク情報や作業内容、期間を記載することでタスクを見える化し、プロジェクトの全体像と進捗状況を可視化できるグラフであるため、効率的なプロジェクトマネジメントには欠かせません。

ガントチャートは、各タスクの期間を横棒で示し、プロジェクト全体の工程や進捗状況を視覚的に把握することを目的としていて、スケジュール管理としてプロジェクト管理や生産管理で広く用いられます。

一目で全体の流れや各タスクの現在の状況がわかるため、遅延などの問題が発生した場合にも早期に気づき、対応しやすくなります。

エクセル以外にも、Googleスプレッドシートやタスク管理、プロジェクト管理ツールなどでガントチャートを作成することができます。

ガントチャートの構成(縦軸・横軸)

ガントチャートをより深く理解するための基礎知識の1つ目は、ガントチャートの構成です。

ガントチャートは縦軸と横軸で構成されています。

▼ガントチャートの縦軸と横軸に記載する内容

縦軸

工程、担当者、開始日など

横軸

時間の流れ(日付)

ガントチャートで表す期間は、24時間・1日などの短い期間から半年などの長い期間までさまざまな範囲を指定できます。工程は、業種や職種に応じて上から下へ手順通りに正確に記述しましょう。

関連記事:ガントチャートの作り方を解説!注意点・おすすめツールも紹介

ガントチャートの目的

ガントチャートをより深く理解するための基礎知識の2つ目は、ガントチャートの目的です。

ガントチャートは、タスクやプロジェクトの一元管理を目的としています。ガントチャートで進捗状況を棒グラフで可視化することで、複雑なプロジェクトの簡素化やチームメンバー間のフォローなど連携の円滑化を図れます。

また、スケジュールが実現可能か判断するためにも役立ち、プロジェクト進行中は予定のスケジュールからの遅れを確認し問題解決に迅速に対応できます。

加えて、ガントチャートには中間目標となるマイルストーンを設定することも可能です。

マイルストーンは、プロジェクトの重要な節目や達成すべきポイントを示すもので、これを設定することでプロジェクト全体のスケジュールが把握しやすくなり、計画の調整や重要な日付の特定に役立ちます。

また、マイルストーンの達成はチームメンバーのモチベーション維持にもつながります。ます。

関連記事:ガントチャートでタスク管理しよう!メリット・ポイント・おすすめツールも紹介

WBSとの違い

ガントチャートをより深く理解するための基礎知識の3つ目は、WBS(作業分解構成図:Work Breakdown Structure)との違いです。

WBSは、タスクをツリー構造で整理する一覧表を意味します。タスクを俯瞰的かつ漏れなく整理することが目的です。

一方、ガントチャートは、WBSにより整理されたタスクをもとに進捗管理を行うツールになります。

関連記事:ガントチャートにWBSを使うには?作り方とコツを解説

 

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ガントチャートをエクセルで作成するメリット

ガントチャートをエクセルで作成するメリット

ここでは、ガントチャートをエクセルで作成するメリットについて、以下の6点を解説します。

  • 無料で利用可能
  • 柔軟なカスタマイズが可能
  • 簡単な操作が可能
  • データ共有・連携が容易
  • オフライン利用が可能
  • テンプレートが豊富

1つずつ見ていきましょう。

無料で利用可能

ガントチャートをエクセルで作成するメリットの1つ目は、無料で利用可能であることです。

一番のメリットは、Microsoft Officeを導入済みの企業は、追加費用なしでエクセルを使用して、ガントチャートを作成できます。

新規で有料ツールやアプリケーションの購入が必要となると、毎月の固定費が上がってしまいます。コスト削減を目指す企業や基本的なガントチャート機能で十分な企業にとって、エクセルは有力な選択肢です。

関連記事:ガントチャートを無料で作成するには?おすすめツール9選も紹介

柔軟なカスタマイズが可能

ガントチャートをエクセルで作成するメリットの2つ目は、柔軟なカスタマイズが可能であることです。

エクセルで作るガントチャートは、プロジェクトの要件に応じて色や書式を自由に変更できます。また、条件付き書式や関数を組み合わせることで、より視認性の高いシンプルなガントチャートも作成可能です。

簡単な操作が可能

ガントチャートをエクセルで作成するメリットの3つ目は、簡単な操作が可能であることです。

エクセルはビジネスで広く使用されているツールであり、多くの人が操作に慣れています。そのため、初心者でもガントチャート作成もスムーズに行えるでしょう。関数の活用方法などの知識を得やすいことも利点です。

データ共有・連携が容易

ガントチャートをエクセルで作成するメリットの4つ目は、データ共有・連携が容易なことです。

エクセルは、共有フォルダなどで保存することで、複数人でシートを共有できます。作成したガントチャートも、印刷や画像保存などの手段でデータ共有・連携が可能です。

さらに、他のデータやツールとの連携性も高く、柔軟に活用できます。

オフライン利用が可能

ガントチャートをエクセルで作成するメリットの5つ目は、オフライン利用が可能であることです。

エクセルは、インターネットに接続しなくてもデスクトップ上で利用できます。外出先や通信環境が不安定な場所でも、作成・編集が可能です。

テンプレートが豊富

ガントチャートをエクセルで作成するメリットの6つ目は、テンプレートが豊富なことです。

エクセルでは、フリーで豊富なガントチャートテンプレートが用意されています。これらを活用することにより、使いやすく便利なフォーマットのガントチャートを、速やかに導入できることはメリットです。

Microsoft公式以外でもエクセルのガントチャートテンプレートは豊富に見つけられるため、必要であれば検索してみましょう。

 

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ガントチャートをエクセルで作成する手順

ここでは、ガントチャートをエクセルで作成する手順について、以下の8点を解説します。

  • タスクの洗い出し
  • タスク担当者の割り振り
  • スケジュール設定
  • タスク同士の関係整理
  • 横軸への日付入れ
  • 土日祝日をグレーアウト
  • ガントチャートへのバー入れ
  • 所要日数のカウント

1つずつ見ていきましょう。

タスクの洗い出し

ガントチャートをエクセルで作成する手順の1つ目は、タスクの洗い出しです。

プロジェクトを構成するタスクを洗い出せば、プロジェクト全体の工数が見えてきます。

洗い出したタスクは、ガントチャートの縦軸に使われます。まず親タスクとして大まかなタスクを洗い出してから、子タスクとしてできる限りタスクを細分化しましょう。

これにより、具体的に何をすべきかがわかりやすくなるだけでなく、指示出しや無駄なタスクの判別にも役立ちます。

タスクの洗い出し

関連記事:タスクマネジメントと管理の上手な手順とコツを解説!やるべき理由も紹介

タスク担当者の割り振り

ガントチャートをエクセルで作成する手順の2つ目は、タスク担当者の割り振りです。

小タスクごとに、タスクの担当者を記入します。タスクごとに担当者を割り振る場合は、特定のメンバーにタスクが集中して偏りすぎると、負担が偏るだけでなく、そのメンバーが不在のときに進捗に影響が出るので注意しましょう。

タスク担当者の割り振り

スケジュール設定

ガントチャートをエクセルで作成する手順の3つ目は、スケジュール設定です。

タスクの優先度を考慮しつつ、各タスクの開始日・終了日(期日)を入力します。所用日数の算出は後の段階で行うため、今回は不要です。まずは開始日・終了日だけを入力しましょう。

スケジュール設定

関連記事:プロジェクト管理に重要な工程管理の効果・ポイントを徹底解説!

タスク同士の関係整理

ガントチャートをエクセルで作成する手順の4つ目は、タスク同士の関係整理です。

特定のタスクが完了していないと次のタスクが完了できないというような、タスクの依存関係やタスク同士の関係整理も行っておく必要があります。

例えば、上記キャプチャの構成書作成で「サジェストキーワードリサーチ」〜「関連記事・出典挿入」までのタスク(先行タスク)が終わっていなければ「編集担当チェック」(後続タスク)に進めない関係性があります。

スケジュール計画にも影響が出かねないため、確実にチェックしておきたい項目です。

横軸への日付入れ

ガントチャートをエクセルで作成する手順の5つ目は、横軸への日付入れです。

横軸に日付と曜日を記載していきます。

横軸への日付入れ

土日祝日をグレーアウト

ガントチャートをエクセルで作成する手順の6つ目は、土日祝日をグレーアウトすることです。

営業日以外、例えば土日祝日に稼働しない場合は、所用日数に土日祝日をカウントすべきではありません。そのため、土日祝日だけをグレーアウトしましょう。

条件付き書式や数式を使って、自動的に土日祝日をグレーアウトすることも可能です。

土日祝日をグレーアウト

ガントチャートへのバー入れ

ガントチャートをエクセルで作成する手順の7つ目は、ガントチャートへのバー入れです。

開始日と終了日に基づき、ガントチャートにバーを引いていきます。描画で横線を引いても構いませんが、エクセルであればハッチングでバーを表現すると楽でしょう。

ガントチャートへのバー入れ

所要日数のカウント

ガントチャートをエクセルで作成する手順の8つ目は、所要日数のカウントです。

最後に、土日祝日をのぞいて、各タスクの所要日数をカウントします。セルの幅など細かな体裁を整えれば、ガントチャートの完成です。

所要日数のカウント

 

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ガントチャートのエクセルファイルを管理するポイント

ガントチャートのエクセルファイルを管理するポイント

ここでは、ガントチャートのエクセルファイルを管理するポイントについて、以下の4点を解説します。

  • 管理時間の確保
  • ファイル破損に注意
  • 複数人のファイル更新時にはズレに注意
  • 定期的な見直し・改善を実施

1つずつ見ていきましょう。

管理時間の確保

ガントチャートのエクセルファイルを管理するポイントの1つ目は、管理時間の確保です。

ガントチャートの作成・管理を行うため、十分な時間を確保しなければなりません。効率的な運用のため、修正が頻発しないようにWBSの準備段階でタスクとリソースを綿密に調整しましょう。

時間確保が難しい場合は、外部から提供されているテンプレートを活用することもおすすめです。

ファイル破損に注意

ガントチャートのエクセルファイルを管理するポイントの2つ目は、ファイル破損に注意することです。

手動で作成するガントチャート以外は、誤操作によりガントチャートの関数や条件書式の参照が失われる可能性があります。そのようなファイル破損が発生した場合に復元できるように、定期的なバックアップ・シート保護・管理者権限の制限などを行いましょう。

複数人のファイル更新時にはズレに注意

ガントチャートのエクセルファイルを管理するポイントの3つ目は、複数人のファイル更新時にはズレに注意することです。

複数人で同一ファイルを更新する場合、ミスやズレのリスクが否めません。また、ズレが起きることでリアルタイムにガントチャートに反映されなくなり、最新の進捗状況が確認できなくなります。

エクセルの共有ブック機能の利用や更新担当者の指定など、更新ルールを設定し対策することで、ズレの防止を図りましょう。

定期的な見直し・改善を実施

ガントチャートのエクセルファイルを管理するポイントの4つ目は、定期的な見直し・改善を実施することです。

ガントチャートを作成後も、定期的な見直しが必要になります。PDCAサイクルを回して、タスクやリソースの再分配を行うことで、管理上の課題も明確になるでしょう。これにより、プロジェクト進行の効率化とチームの最適化が図れます。

関連記事:業務改善に役立つアイデアは?4つの事例とともに解説

 

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まとめ

まとめ

今回は、ガントチャートの作成にエクセルを用いるメリットに加え、作成手順や注意点を解説しました。

ガントチャートをエクセルで作成すれば、手軽に作成でき、オフライン利用も可能です。ただし、ファイルの破損や更新のズレなどには注意が必要です。 ガントチャートは作って終わりではなく、改善や見直しも欠かせません。

ガントチャートをエクセルで作る手順も解説しましたが、自社の業務内容なども考慮して最適なデザインにしましょう。もし、1からガントチャートを作ることが手間という場合は、テンプレートの活用を検討してみましょう。

また、エクセルと同様に無料でガントチャートを作成する方法について、「ガントチャートを無料で作成するには?おすすめツール9選も紹介」の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

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CrewWorks編集部
この記事を書いた人
CrewWorks編集部
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