そこで今回は、顧客管理と販売管理の違いや進め方について説明し、さらにおすすめのシステムを計8選から評判とともに紹介します。
【目次】
顧客管理と販売管理の違いとは?
ここでは、顧客管理と販売管理の違いを、以下の3点から解説します。
- それぞれの言葉の意味
- 目的の違い
- 管理項目の違い
1つずつ見ていきましょう。
それぞれの言葉の意味
顧客管理と販売管理の違いの1つ目は、それぞれの言葉の意味です。
顧客管理は、顧客情報や取引内容などを顧客情報として、管理することです。これにより、顧客情報を多角的に把握し、新たなマーケティング・営業戦略の立案に活用できます。
一方、販売管理は商品やサービスの販売業務を管理することです。 受注や出荷などの業務を行い、販売情報を収集・分析することで、販売の効率化や精度向上を目指します。
関連記事:営業の顧客管理を成功させるポイントと役立つツールを解説
目的の違い
顧客管理と販売管理の違いの2つ目は、それぞれの目的です。
顧客管理の目的は、新規顧客獲得と既存顧客との接点増加です。顧客データを管理し、データからマーケティング施策の効果を分析することで、ユーザー心理を明らかにできます。
また、販売管理を行う目的は販売業務の効率化と売上向上です。これにより、コストを抑えつつ利益を向上させられます。
管理項目の違い
顧客管理と販売管理の違いの3つ目は、それぞれの管理項目です。
顧客管理では、主に以下の項目を管理します。
管理項目 |
内容 |
---|---|
属性情報 |
|
取引・購買履歴 |
|
収益につながる情報
|
|
そのほかの重要な顧客情報 |
|
一方販売管理では、管理項目は以下のとおりです。
管理項目 |
内容 |
---|---|
受注管理 |
顧客からの注文を管理し、受注データの作成後出荷指示書や請求書など必要な書類を作成し、出荷の準備に移ります。 |
出荷管理
|
出荷指示書に基づき出荷作業を行います。配送業者への引き渡し前には、出荷伝票を作成し、出荷済みの商品情報を更新しなければなりません。 |
請求管理 |
商品の出荷後に、請求書を作成します。発行後には支払いの管理を行い、入金処理の完了後には会計システムに反映させます。 |
在庫管理 |
商品が出荷された後に在庫数を更新し、在庫数が少ない場合は発注処理を行います。 |
仕入管理 |
仕入先から商品を入荷したら、在庫数を更新して受領書を発行します。入金処理が完了したら、会計システムに、入荷した商品の情報を在庫管理システムにそれぞれ反映させます。 |
顧客管理と販売管理を進める上で重要な3つのポイント
ここでは、顧客管理と販売管理を進める上で重要なポイントを、以下の3点から解説します。
- テクノロジーの活用
- チームワーク
- 顧客体験の向上
1つずつ見ていきましょう。
テクノロジーの活用
顧客管理と販売管理を進める上で重要なポイントの1つ目は、テクノロジーの活用です。
今やインターネットの普及もあり、顧客との接点やデータは大幅に増加してきました。それに伴い、多量のデータを管理・分析するには、既存の紙やExcelなどでは不十分になってきたのです。
それに伴い、多量のデータを分析するには顧客管理システムや販売管理システムで集めたデータを分析することが重要になっています。CRMソフトウェアやデータ分析ツールを使用して、顧客データや販売データを効果的に管理するのです。
関連記事:顧客管理の分析でビジネスを加速!基礎知識から戦略への応用を徹底解説
チームワーク
顧客管理と販売管理を進める上で重要なポイントの2つ目は、チームワークです。
複雑化しているビジネス界では、従業員一人ひとりだけの力では大きな成果をあげられなくなっています。大切なことは、セールスチームとマーケティングチームが連携し、顧客に対して一貫したメッセージを発信することです。
チームワークを高めて情報共有を十分に行うことで、一層顧客に適切にアプローチできます。また、部署ごとに得たデータを組み合わせることで、新たな知見を得られることもあるかもしれません。
顧客体験の向上
顧客管理と販売管理を進める上で重要なポイントの3つ目は、顧客体験の向上です。
顧客体験は、顧客管理や販売管理を活かして、顧客に対し適切にアプローチを続けることで向上します。顧客体験が向上すると、よいクチコミやリピート購入の促進が可能です。その分、少ない労力で安定した収益をあげられるので、企業経営の観点からも顧客体験の向上は重要なものになります。
顧客管理システムと販売管理システムのどちらを使うべきか?
ここでは、顧客管理システムと販売管理システムのどちらを使うべきか判断するときのポイントを、以下の3点から解説します。
- 実現したいことや目的の整理
- 自社事業にマッチした機能の有無
- 両方のシステムを活用する企業も多い
1つずつ見ていきましょう。
実現したいことや目的の整理
顧客管理システムと販売管理システムのどちらを使うべきか判断するときのポイントの1つ目は、実現したいことや目的の整理です。
システムの導入は、自社の課題を解決することで実現したいことや目的を達成するために、行います。また、それにより必要な機能も異なってきます。システムの導入で実現したいことや目的を整理して、優先順位をつけて必要な機能を洗い出すことで、自ずとどちらのシステムを使うべきか明らかになるでしょう。
自社事業にマッチした機能の有無
顧客管理システムと販売管理システムのどちらを使うべきか判断するときのポイントの2つ目は、自社事業にマッチした機能の有無です。
自社事業にマッチした機能の有無を確認しないといけない理由は、特定の事業に特化した製品も存在するためです。例えば、製造業向けに特化した販売管理システムであれば、製造・工程管理などの情報を入力できるものがあります。
このように、自社事業に即した機能を有するシステムであれば、より実務で役立つはずです。
両方のシステムを活用する企業も多い
顧客管理システムと販売管理システムのどちらを使うべきか判断するときのポイントの3つ目は、両方のシステムを活用する企業も多いことです。
顧客管理と販売管理を担当する部署が異なるため、両者を併用するケースも少なくありません。中には、顧客管理と販売管理の両システムを連携できるものもありますが、同じ担当が同時に両者の導入・立ち上げを行うことは非現実的です。
関連記事:顧客管理(CRM)の評判は?定番&注目の10選を徹底調査
顧客管理と販売管理で検討したいシステム8選
ここでは、顧客管理と販売管理で検討したいシステムを、以下の2点から解説します。
- 顧客管理
- 販売管理
1つずつ見ていきましょう。
顧客管理
顧客管理と販売管理で検討したいシステムの1つ目は、顧客管理システムです。ここでは、おすすめの顧客管理システムを以下の4点から紹介します。
- Zoho CRM
- Synergy!
- Sansan
- やよいの顧客管理 24 +クラウド
1つずつ見ていきましょう。
Zoho CRM
Zoho CRMは、ZOHO株式会社が提供するCRM/SFAツールです。料金プランは4種類で、いずれもわかりやすいシンプルな体系なので迷う必要はありません。 また、ホームページ上に操作方法やよくある質問などの解説動画が上がっているので、使い方がわからなくても安心です。また、拡張機能のプラグインも無償で用意されているため、幅広い機能を使いこなしたい方にもおすすめできます。
Zoho CRMの特長
- 世界25万社の利用実績
- 45分の無料相談会
- 15日間の無料トライアルあり
詳細はこちら: https://www.zoho.com/jp/crm/
Synergy!
Synergy!は、シナジーマーケティング株式会社が提供する国産CRMです。使いやすさに定評があり、約7,000件もの導入実績があります。顧客データベース管理に加え、メール配信やフォーム作成、外部システムとの連携などさまざまな機能を利用可能です。 導入実績やセミナーを通じ、具体的な利用方法がイメージできたら、ホームページ上で資料をダウンロードして詳細を確認しましょう。
Synergy!の特長
- Synergy!活用支援サービスで最適なプランを提案
- メールマガジンやブログなど役立つ情報が豊富
- 14日間の無料トライアルあり
詳細はこちら: https://www.synergy-marketing.co.jp/cloud/synergy/
Sansan
Sansanは、Sansan株式会社が提供する名刺管理サービスです。名刺の情報を一元管理することで、顧客管理にも使えます。また、100万件を超える企業情報や20万件の役職者情報などを標準搭載しており、自社で管理している名刺の情報と組み合わせて、営業活動に役立ちます。 顧客リストの作成や外部システムと連携など、役立つ機能は他にも多数存在するので、詳細はホームページでダウンロードできる説明資料などをご覧ください。
Sansanの特長
- 名刺管理市場シェア82%
- ヒアリングを通じて最適なプランを提案
- 無料トライアルあり
詳細はこちら: https://jp.sansan.com/
やよいの顧客管理 24 +クラウド
やよいの顧客管理 24 +クラウドは、弥生株式会社が提供するクラウド型販売管理システムです。データのステータス変更やアラートメール配信機能など、販売管理に関するルーチンワークを自動化することで、作業スピードアップだけでなくミス軽減にも役立ちます。 また、アクセス権設定などのセキュリティ機能も充実しているので、販売情報のセキュリティが気がかりな方にも安心です。
やよいの顧客管理 24 +クラウドの特長
- お客様満足度94%のカスタマーサポートセンター
- 「あんしん保守サポート」1年間無料(または特別価格)
- 30日間無料トライアルあり
詳細はこちら: https://www.yayoi-kk.co.jp/kokyakukanri/
販売管理
顧客管理と販売管理で検討したいシステムの2つ目は、販売管理システムです。ここでは、おすすめの販売管理システムを以下の4点から紹介します。
- 楽楽販売
- eセールスマネージャー
- Salesforce
- CRMis
1つずつ見ていきましょう。
楽楽販売
楽楽販売は、株式会社ラクスのクラウド型販売管理システムです。クラウドシステムを用いることで、容易に情報共有を実現できるため、外出先からの利用やテレワークをしている従業員がいる場合にも安心して使えます。 また、販売データを集計・分析する機能も有しているため、単に販売データを管理するだけに留まらず、データをビジネスに活用したい方にもおすすめです。さらに詳しく楽楽販売を知りたい方は、ホームページより無料資料を請求してください。
楽楽販売の特長
- 月に販売管理に要する時間が1/10に減少
- 導入実績3,000社突破
- 無料トライアルあり
詳細はこちら: https://www.rakurakuhanbai.jp/
eセールスマネージャー
eセールスマネージャーは、ソフトブレーン株式会社により提供されているCRM/SFAツールです。導入実績5,500社超(185業種~)で、かつ利用継続率が95%であることは、あらゆる企業で効果が実感されていることを示しています。販売管理や案件管理など、あらゆる機能が直感的に使えます。 また、オンライン研修や活用支援Webサイトもあるので、導入後従業員が使いこなせるか不安を感じる必要はありません。
eセールスマネージャーの特長
- サポートデスクや専任のアドバイザーが、活用・定着を強力にサポート
- Webセミナーを定期的に開催
- 30日間無料でトライアル可能
詳細はこちら: https://www.e-sales.jp/
Salesforce
Salesforceは、Salesforce社が提供する、世界を代表するSFAで、販売管理機能も有しています。過去の取引内容や顧客情報など、営業に役立つあらゆる情報を蓄積できる上に、受注傾向の変動や突然の異常があればいち早く検知してくれるので、販売管理にも有用です。 また、製造業や金融サービスなど、業界に特化したソリューションもホームページで紹介されているので、該当する業界であれば参考にしてみてください。
Salesforceの特長
- 使い方を極めたい方はコミュニティグループに参加
- シチュエーションごとのデモ動画も参考になる
- 30日間無料でトライアル可能
詳細はこちら: https://www.salesforce.com/jp/
CRMis
CRMisは、株式会社ディーエスアールが提供するクラウドサービスで、CRMやSFAに加え、販売管理サービスとしての機能も有します。顧客管理や日報作成など、営業やマーケティングに必要な業務をまとめて実施でき、情報を一元管理できます。 また、シンプルな設計なので、操作に自信がなくても安心です。さらに、PCだけでなくモバイル端末でも使えるので、外出が多い従業員がいても導入に支障はありません。
CRMisの特長
- CTI運用で、電話着信時にデスクトップにポップアップさせるなどの機能が使える
- インボイス制度にも対応済み
- 20日間の無料トライアル
詳細はこちら: https://crmis.biz/
関連記事:顧客管理(CRM)ツールとはなにか?おすすめのツール10選を徹底解説!メリットと選定のポイントも紹介
まとめ
今回は、顧客管理と販売管理の違いや進め方について説明し、さらにおすすめのシステム8選から評判とともに紹介しました。顧客管理は顧客情報を管理し、販売管理は販売業務を管理するものです。
また、使い分け方としては導入目的や自社の現状を十分把握し、自社事業や解決したい課題にマッチした機能の有無を確認しておきましょう。ただ、今や多くのベンダーがCRMをリリースしており、どれを使えばよいか迷っているのかもしれません。その場合は、まずは今回紹介した計8点から選んでみてはいかがでしょうか。
チャット、タスク管理、Web会議を個別導入する時代は終わり
チャット、タスク管理、web会議といったツールを個別に導入・管理していませんか?これからは、ツールを一つに統合する時代へと移り変わっています。
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