社内コミュニケーション活性化に役立つツールの1つが社内SNSで、社内でもフランクかつ手軽にコミュニケーションを取りたい場合に適しています。
また、社内SNSを自由自在にカスタマイズしたい場合は、オープンソースソフトを活用することも有効です。
そこで今回は、社内SNSをオープンソースで作るメリットやソフトウェアの比較ポイントなどを解説し、その上でおすすめのオープンソースソフトウェア3選を紹介します。
【目次】
オープンソースで作る社内SNS
ここでは、オープンソースと社内SNSの基礎知識を以下の2点から解説します。
- 社内SNSの意味
- オープンソースの意味
1つずつ見ていきましょう。
社内SNSの意味
オープンソースと社内SNSの基礎知識の1つ目は、社内SNSの意味です。社内SNS(Social Networking Service)は、ビジネスで使われるコミュニケーションツールの1つです。
今や多くの人々が使っている、LINEやTwitter・FacebookなどのSNSと同じ要領で、部署や役職を超えて気軽な情報共有を促してくれます。
気軽にコミュニケーションが取れるため、従業員同士の理解を深め、社内コミュニケーションを活発にしたい場合に、有効なツールです。
関連記事:社内SNSのメリット・デメリット・導入と運用のためのポイントを徹底解説!
オープンソースの意味
オープンソースと社内SNSの基礎知識の2つ目は、オープンソースの意味です。オープンソースは、ソフトウェアのうち、ソースコードが公開されており、無料かつ自由に編集・カスタマイズできるものです。
ソースコードは、プログラミング言語で書かれたソフトウェアの設計図であり、オープンソースではレストランのレシピが公開されている状態と形容できます。
利用規約は守る必要がありますが、オープンソースを活用すれば、柔軟にカスタマイズしてオリジナルのシステムを容易に作成可能です。
社内SNSをオープンソースで作るメリット
ここでは、社内SNSをオープンソースで作るメリットを以下の3点から解説します。
- ベンダー事情で廃止される心配は不要
- 信頼性を担保
- 導入・運用コストの抑制
1つずつ見ていきましょう。
ベンダー事情で廃止される心配は不要
社内SNSをオープンソースで作るメリットの1つ目は、ベンダー事情で廃止される心配は不要であることです。
一般の社内SNSサービスでは、ベンダーが開発・運用を行っているものの、ベンダーがサービス提供を終了したら使えなくなります。
しかし、オープンソースであれば、ソースコードの利用者が存在する限り、ベンダー事情で廃止されることはありません。
信頼性を担保
社内SNSをオープンソースで作るメリットの2つ目は、信頼性を担保できることです。
一般の社内SNSサービスでは、ソースコードが公開されていないため、ソースコードの修正はベンダーのみしかできません。
しかし、オープンソースのソフトでは、ソースコードが公開されています。そのため、信頼性を担保できる上に、自由に取り扱えます。
導入・運用コストの抑制
社内SNSをオープンソースで作るメリットの3つ目は、導入・運用コストの抑制です。
オープンソースの社内SNSは、初期費用やライセンス取得費用・追加料金が必要ないケースが多い点で、導入・運用コストを抑制できます。
そのため、あまりコストをかけずに社内SNSを導入したい場合は、オープンソースの開発も検討の価値があるでしょう。
関連記事:オープンソースのビジネスチャットおすすめ7選を紹介!OSS活用のメリット・デメリットも解説
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社内SNSをオープンソースで作る場合の注意点
ここでは、社内SNSをオープンソースで作る場合の注意点を以下の3点から解説します。
- 運営コストを事前に把握
- トラブル対応体制の構築
- 開発・構築体制の構築
1つずつ見ていきましょう。
運営コストを事前に把握
社内SNSをオープンソースで作る場合の注意点の1つ目は、運営コストを事前に把握しなければならないことです。
社内SNSをオープンソースで作る場合には、導入時のソースインストールや実装・運用など、コストがかかる場面があります。
また、利用する従業員に対する教育コストも見逃せません。
これらの運営コストを踏まえて、既存の社内SNSサービスや他のコミュニケーションツールではなく、オープンソースで社内SNSを作るべきか検討しましょう。
トラブル対応体制の構築
社内SNSをオープンソースで作る場合の注意点の2つ目は、トラブル対応体制の構築が必要であることです。
オープンソースで作った社内SNSは、それ自体にはマニュアルやサポートがありません。
そのため、トラブルが発生しても即座に対応できるよう、自社でトラブル対応体制を事前に構築しておくことが必要です。
開発・構築体制の構築
社内SNSをオープンソースで作る場合の注意点の3つ目は、開発・構築体制の構築が必要であることです。
社内SNS向けのオープンソースでは、社内SNSの開発・構築に加えて運用も、自社で行うことが基本です。
自社のルールや使い方に合わせて柔軟にカスタマイズできるメリットがありますが、効率的に開発・構築を実施しなければなりません。
その際には、担当者の入れ替えがあっても即座に対応できるように、属人化防止も徹底しましょう。
社内SNSにおすすめのオープンソース3選
ここでは、社内SNSにおすすめのオープンソースを以下の3点から解説します。
- OpenPNE
- 抹茶SNS
- exo Platform
1つずつ見ていきましょう。
OpenPNE
OpenPNEは、株式会社手嶋屋が中心に、オープンソース形式で開発されてきたオープンソースソフトウェアです。社内向けのクローズドSNSに加えて、誰でも参加できるオープンSNSも作成できます。OpenPNEで作成した社内SNSは、PCとモバイル双方で閲覧・操作可能です。ホームページ上で多数の導入事例が紹介されていますので、自社で導入したい場合は参考にしましょう。
OpenPNEの特長
- 法人向けコンサルティングや技術サポートも活用
- 30,000件以上の利用実績
- 誰もが無料で自由に利用可能
詳細はこちら: https://www.openpne.jp/
抹茶SNS
抹茶SNSは、株式会社アイシーズが提供するオープンソース形式のソーシャルコラボレーションツールです。ビジネスシーンに即した形で、タイムライン形式の社内SNSを簡単に作成できます。作成した社内SNS上では、投稿に対するコメントやファイルの添付も容易です。また、グループチャットで特定のメンバー間のみでコミュニケーションを取ることもできます。まずはオンラインデモで、使い勝手を試してみましょう。
抹茶SNSの特長
- ホームページ上の掲示板で疑問点を質問できる
- 有償プランであれば、作成した社内SNSを他社に販売可能
- 無料で利用可能
詳細はこちら: http://oss.icz.co.jp/sns/
eXo Platform
eXo Platformは、eXo社が提供するオープンソースのソーシャルコラボレーションツールです。eXo Platformを活用することで、社内SNSや社内Wiki・文書管理システムなど、企業向けに役立つさまざまなツールを作成できます。実装は英語で行う必要がありますが、eXo Platformで作成した社内SNSでは、日本語を使うことも可能です。「いいね!」機能やカレンダー機能などを盛り込んで、使いやすい社内SNSにカスタマイズしましょう。
eXo Platformの特長
- PCとモバイル双方でスムーズな動作を実現
- アクセス制限可能なので、情報共有範囲を限定したい場合にも有効
- FacebookやTwitterなどのSNSからも情報発信
詳細はこちら: https://www.exoplatform.com/
関連記事:社内SNSのおすすめ8選を紹介!概要から目的・メリット・デメリットまで徹底解説
社内SNS向けオープンソースの比較ポイント
ここでは、社内SNS向けオープンソースの比較ポイントを以下の3点から解説します。
- 必要な機能の有無
- ベンダーの信頼性
- 利用ユーザー数
1つずつ見ていきましょう。
必要な機能の有無
社内SNS向けオープンソースの比較ポイントの1つ目は、必要な機能の有無です。
社内SNSには、さまざまな機能があります。それらのうち、自社で必要な機能を、そのオープンソースで実装できるか確認しましょう。
オープンソースの種類によっては、無料版と有料版でサービス内容が異なるケースがあるかもしれません。
その場合、有料版と比較して無料版では機能が制限されることが多いため、無料版では使いたい機能が実装できないのであれば、他ツールとの連携や乗り換えも検討しましょう。
ベンダーの信頼性
社内SNS向けオープンソースの比較ポイントの2つ目は、ベンダーの信頼性です。
社内SNS向けのオープンソースを用いれば、誰でも社内SNSを開発できます。
ただその分、セキュリティ対策が不十分なケースやハッキング用システムが組み込まれているケースがあるため、それらのリスクに注意が必要です。
それらのトラブルを防止するためには、ベンダーの信頼性を確認することが有効です。有料版のオープンソースであれば、比較的信頼度が高まります。
利用ユーザー数
社内SNS向けオープンソースの比較ポイントの3つ目は、利用ユーザー数です。
社内SNS向けのオープンソースは、自社のエンジニアが導入する必要があります。
ただし、オープンソースの利用者が少ないと参考になる情報が不足し、導入やカスタマイズに時間がかかるかもしれません。
反対に、利用者が多いオープンソースであれば、必要な情報も得られる可能性が高いので、導入のしやすさや信頼性の面でも有利です。
まとめ
今回は、社内SNSをオープンソースで作るメリットやソフトウェアの比較ポイントなどを解説し、その上でおすすめのオープンソースソフトウェア3選を紹介しました。
社内SNSをオープンソースで作成することで、ベンダー事情で社内SNSを使えなくなるリスクをなくせます。
ただし、自前で社内SNSの構築・運用が必要になるので、コストや運用体制には十分注意しなければなりません。
ソフトウェア同士を比較する場合は、使いたい機能の有無や利用しているユーザー数などを考慮して決めましょう。
また、社内SNSをオープンソースで作れるソフトウェアには、それぞれ特徴があります。まずは、今回紹介した3選のツールから比較してみてはいかがでしょうか。
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