そこで今回は、CRMの価格内訳や相場、比較ポイントを解説した上で、おすすめのCRMツールを13選紹介します。
【目次】
CRMの価格内訳
ここでは、CRMの価格内訳を以下の2点から解説します。
- クラウド
- オンプレミス
1つずつ見ていきましょう。
クラウド
CRMの価格内訳の1つ目は、クラウド型の価格内訳です。
クラウド型CRMは、クラウド上のCRMをインターネット経由で使用するCRMです。後述のオンプレミス型と比較すると、初期費用が抑えられる上に、オンライン上での操作で簡単に導入できます。そのため、速やかかつ低コストで始めたい場合におすすめできます。
また、インターネット上のサーバーを利用するため、いつでもどこでも閲覧したい場合やリスク管理のためデータの保存先を分散させたい場合にもおすすめです。ただし、自社システムに合わせて柔軟にカスタマイズしたい場合は、オンプレミス型の方が有利と言えるでしょう。
価格の内訳については、以下の3つに大別されます。
初期費用 |
すでに構築されているサーバーをオンライン上で使うため、安価な傾向にあります。また、現状調査やプラン構成、システム導入をベンダーに依頼する場合は、初期費用に上乗せされます。 |
月額費用 |
月額費用は、月毎の使用者数に応じた使用料です。人数ごとに具体的にどう 、あるいは長期契約で割引がされるのかを、確認しておきましょう。 |
オプション費用 |
標準的な機能だけでは不十分で、拡張機能や制限解除などを使いたい場合は、 安易にオプションを追加して、予想外に費用が高くならないように注意しましょう。 |
関連記事:クラウド型のCRMおすすめ7選!オンプレミス型との違いと選び方を解説
オンプレミス
CRMの価格内訳の2つ目は、オンプレミス型の価格内訳です。
オンプレミス型CRMは、自社内にサーバーを構築し、CRMをインストールして使用するCRMです。社内ネットワーク経由で使うことになるため、既存システムに合わせて柔軟にカスタマイズしたい場合や、社外でデータを扱いたくない場合におすすめできます。ただし、クラウド型と比較すると、導入スピードやコストがかかる上に、保守運用に対応できるよう、技術力のある人材を確保しておくことが欠かせません。
また、自社内にサーバーを構築するため、万が一災害が発生した場合には影響を受けやすいことにも注意しておく必要があります。
価格の内訳については、以下の4つに大別されます。
ライセンス費用 |
CRMツールの利用時に、使用人数分のライセンスが必要です。ライセンスの有効期間や、バージョンアップに伴い追加費用が必要かどうかも確認しておきましょう。 |
サーバー費用 |
自社内に設置するサーバーの費用で、利用する規模によって異なります。サーバー自体は買い切りですが、経年劣化に伴い部品の交換費用がかかってくることに注意しましょう。 |
保守費用 |
サーバーの点検やメンテナンスを外部に依頼する場合は、保守費用も必要です。高度な専門知識を有する従業員を確保して、自社直営で保守する場合も、自社の人件費が必要になります。 |
パッケージ費用 |
パッケージは、サーバーに導入するCRMツールソフトウェアで、サーバーとは別に、パッケージ自体にも費用がかかります。 |
CRMの価格相場
ここでは、CRMの価格相場を以下の2点から解説します。
- クラウド
- オンプレミス
1つずつ見ていきましょう。
クラウド
CRMの価格相場の1つ目は、クラウド型の価格相場です。
クラウド型の費用相場については、初期費用で無料~5万円程度、月額で500〜1000円(1人当たり)と言われています。併せて、ベンダーにプラン構成立案を依頼する場合、オプション費用がかかる場合があるので、事前に確認しましょう。
オンプレミス
CRMの価格相場の2つ目は、オンプレミス型の価格相場です。
オンプレミス型の費用相場については、初期費用でおおよそ50〜215万円(20人で運用の場合)、月額で5万~30万円(1人当たり)と言われています。ただし、ツール自体の価格や利用するオプション、さらには導入する企業が自社の従業員で対応する範囲によって、費用は大きく変わってくることに注意してください。
関連記事:CRMを徹底解説!おすすめツール6選と求められる背景や機能・メリット・デメリットを詳しく紹介
CRMの価格以外の比較ポイント
ここでは、CRMの価格以外の比較ポイントを以下の5点から解説します。
- データ分析と結果の可視化機能
- CRM以外の機能
- 施策管理体制
- 運用方法
- サポート体制
1つずつ見ていきましょう。
データ分析と結果の可視化機能
CRMの価格以外の比較ポイント、1つ目はデータ分析と結果の可視化機能です。
CRMを使えば顧客情報の蓄積が容易ですが、単にデータを集めただけでは意味がありません。大切なことは、集めたデータを分析して、ビジネスに役立つ知見を得ることです。そのため、対応できるデータ分析機能やその精度をまず確認しましょう。また、データ分析結果を考察するには、わかりやすく可視化することがポイントです。そのため、グラフや一覧表などの可視化方法や、そのわかりやすさなども併せて確認しましょう。
関連記事:CRM分析はなぜ重要?代表的手法や役立つツールも解説
CRM以外の機能
CRMの価格以外の比較ポイント、2つ目はCRM以外の機能です。
CRMの中には、SFAやMAなど、CRM以外の機能を有するものや、CRM以外のツールと容易に連携できるものもあります。CRMの導入目的に合致している場合は、そのようなCRM以外の機能も活用できるものがよいでしょう。また、戦略上、中長期的に機能を拡大させたい場合は、多様な機能を有している上に、柔軟に機能の追加・削除ができるCRMがおすすめです。
関連記事:SFAとCRMの違いを比較!どう使い分ければよい?
施策管理体制
CRMの価格以外の比較ポイント、3つ目は施策管理体制です。
CRMには、多くの施策に対応でき、かつ現在実施している施策をわかりやすく管理できることが求められます。また、柔軟かつ簡単に顧客のセグメント分けができるかについても、事前に確認しましょう。
関連記事:CRM施策で業績を飛躍的に伸ばす!事例で学ぶ効果的な戦略と手法
運用方法
CRMの価格以外の比較ポイント、4つ目は運用方法です。
CRMの運用方法は、以下の2種類に大別されます。両者の特徴は、以下のとおりです。
運用方法種類 |
運用方法 |
メリット |
デメリット |
---|---|---|---|
クラウド型 |
インターネット上の でソフトウェアを使用 | コストが安く、導入スピードも早い。また、トラブルは基本的にベンダーが対応 | カスタマイズの柔軟性が低い |
オンプレミス型 |
ソフトウェアを自社サーバーにインストールして使用 | 既存社内システムに合わせて柔軟にカスタマイズ可能 | 初期費用がかかる上、運用にも専門性があるスタッフが必要 |
以上より、クラウド型とオンプレミス型は、それぞれ以下のユーザーにおすすめです。
クラウド型 |
|
オンプレミス型 |
|
併せて、対応デバイスやOSも確認しておきましょう。外出先からも確認したい場合は、PCに加えてモバイルデバイスからもアクセスできるCRMがおすすめです。また、自社で採用しているPCやモバイルデバイスのOSに対応していないと、そもそも利用できません。
関連記事:CRM運用成功へのステップ、事例で学ぶ注意すべき点や効果測定のコツ
サポート体制
CRMの価格以外の比較ポイント、5つ目はサポート体制です。
サポート体制については、以下の2点を確認しましょう。
1 |
サポート頻度 |
|
2 |
サポート方法 |
サポート方法の例
|
関連記事:CRMの3つのメリットとは?機能面での優位性と選定のポイントまで徹底解説
CRMのおすすめ13選!価格も紹介
ここでは、おすすめのCRMを以下の13点から解説します。
- Microsoft Dynamics CRM
- Salesforce CRM
- CRM Analytics
- Sales Cloud
- Sansan
- kintone
- Knowledge Suite
- eセールスマネージャーRemix Cloud
- Synergy!
- 楽楽販売
- WEBCAS
- GENIEE SFA/CRM
- SATORI
1つずつ見ていきましょう。
Microsoft Dynamics CRM
Microsoft Dynamics CRMは、マイクロソフト社が提供するCRMサービスです。Dynamics 365 Sales Professionalは8,125円/月、Dynamics 365 Sales Enterpriseは11,875円/月、Dynamics 365 Sales Premiumは16,875円/月です。20,000以上の記事リポジトリから、悩みを解決できる記事が見つかるはずです。また、コミュニティやテクニカルサポートを活用すれば、より確実に悩みを解決できるでしょう。
Microsoft Dynamics CRMの特長
- 極めたい方は、Microsoft の認定資格を受験
- クラウドとしてもオンプレミスとしても利用可能
- 30日間無料トライアルを利用可能
詳細はこちら: https://dynamics.microsoft.com/ja-jp/crm/
Salesforce CRM
Salesforce CRMは、セールスフォース社が提供する世界No.1CRMです。Platform Starterプランは3,000 円/月(税抜)、Platform Plusプランは12,000 円/月(税抜)です。CRMとSFA両方の機能が使えます。。AI掲載型CRMのAI Cloudも登場したので、興味があれば使ってみましょう。また、製造業や金融業界など、特定の業界に特化したソリューションがあることも注目すべきポイントです。
Salesforce CRMの特長
- Salesforce製品デモ動画で利用状況をイメージ
- カスタマーサクセスのサービスも充実
- 30 日間無料トライアル
詳細はこちら: https://www.salesforce.com/jp/
CRM Analytics
CRM Analyticsは、タブローソフトウェア社が提供するCRM分析ツールです。Tableau Creatorプランが9,000円/月(税抜)、Tableau Explorerプランが5,040円/月(税抜)、Tableau Viewerプランが1,800円/月(税抜)です。学生やNPO法人などは、無料で使えるプランもあるので、該当する場合は問い合わせてみましょう。Salesforceとの連携も容易なので、Salesforceユーザーにとっては、より便利に使えるはずです。
CRM Analyticsの特長
- 正確な予測モデルとAIガイダンスで、経営上の意思決定にも活用
- ホームページの過去記事を参照して、導入後の利用方法をイメージ
- 無料トライアルを利用可能
詳細はこちら: https://www.tableau.com/ja-jp/products/crm-analytics
Sales Cloud
Sales Cloudは、セールスフォース社が提供するCRM・SFAプラットフォームです。料金は、Essentialsプランが3,000 円/月(税抜)、Professionalプランが9,600/月(税抜) 、Enterpriseプランが19,800/月(税抜)、Unlimitedプランが39,600/月(税抜)です。 事業規模や必要な機能に応じ、最適なプランを選びましょう。また、ホームページ上で世界中のセールス事情をまとめたホワイトペーパーを配布しているので、参考になるかもしれません。
Sales Cloudの特長
- お役立ちブログあり
- SFAとCRMが一体化しているため、営業部門にもおすすめ
- 30 日間無料トライアルを利用可能
詳細はこちら: https://www.salesforce.com/jp/products/sales-cloud/overview/
Sansan
Sansanは、Sansan株式会社が提供する法人向け名刺管理サービスです。費用としては、初期費用や月額料金がかかりますが、詳細はSansan株式会社にお問い合わせください。名刺管理サービスですが、Sansan自体にもCRMとして機能がある上に、他のCRMツールと連携させることも可能です。セミナーやイベントも多数開催しているので、より便利な使い方を知りたい方は参加してみましょう。
Sansanの特長
- 日本国内の名刺管理サービスシェア82%!
- 利用企業は8,000社以上
- 無料トライアルを利用可能
詳細はこちら: https://jp.sansan.com/
kintone
kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する業務改善プラットフォームです。ライトコースは780円/月(税抜)、スタンダードコースは1,500円/月(税抜)で、ユーザー数やオプションによっても価格が変わります。iOSやAndroidOSのスマートフォンアプリもあるので、モバイルデバイスで使いたい方におすすめです。また、より確実にkintoneを活用したい方は、状況に合わせて適切なアドバイスやサポートをしてくれるオフィシャルパートナーの活用もよいかもしれません。
kintoneの特長
- 30,000社もの導入実績!
- 役に立つセミナーを多数開催
- 30日間無料トライアルを利用可能
詳細はこちら: https://kintone.cybozu.co.jp/
Knowledge Suite
Knowledge Suiteは、ブルーテック株式会社が提供する統合ビジネスアプリケーションです。グループウエアプランが10,000円/月(税抜)、SFAスタンダードが50,000/月(税抜)、SFAプロフェッショナルが80,000/月(税抜)で、他にもオプションをつけた場合にはオプション費用がかかります。ユーザー数は無制限なので、多くのメンバーで使いたい場合におすすめです。
Knowledge Suiteの特長
- お役立ちコラムも参考にできる
- 累計7,500社超えの導入実績
- 無料トライアルを利用可能
詳細はこちら: https://www.bluetec.co.jp/knowledgesuite/
eセールスマネージャーRemix Cloud
eセールスマネージャーRemix Cloudは、ソフトブレーン株式会社が提供するCRM/SFAです。スタンダードプランは11,000円/月、ナレッジシェアは6,000円/月、スケジュールシェアは3,000円/月で、詳細は料金表をホームページからダウンロードしてご確認ください。導入から稼働、定着まで、専属チームが目的達成まで伴走するので、安心して導入できます。また、ダッシュボードやタイムラインなどで、1箇所でも情報が更新されれば、全ての箇所で情報更新されることもメリットです。
eセールスマネージャーRemix Cloudの特長
- 5,500社超えの導入実績・ノウハウ
- 95%の利用継続率
- 30日間の無料トライアル
詳細はこちら: https://www.e-sales.jp/products/remix/
Synergy!
Synergy!は、シナジーマーケティング株式会社が提供するクラウドベース国産CRMシステムです。初期費用は118,000円(税別)、データベースとフォームを含めた基本料金15,000円〜(税抜)/月で、詳細はホームページから資料をダウンロードしてご確認ください。顧客データベースは、Excelや外部データとも連携させて、簡単に構築できます。また、入力フォームはレスポンシブデザインにできることもメリットです。
Synergy!の特長
- Synergy!活用支援サービスで最適プランを見つけられる
- Facebookやメールマガジンなどから有益情報を発信
- 14日間の無料トライアルを利用可能
詳細はこちら: https://www.synergy-marketing.co.jp/cloud/synergy/
楽楽販売
楽楽販売は、株式会社ラクスが提供するクラウド型販売管理システムです。初期費用は150,000円(税抜)、月額費用は60,000円(税抜)〜で、詳細はフォームより問い合わせください。楽楽販売を使えば、今までExcelやメールで管理してきたあらゆる社内業務をシステム化できます。また、プログラミングをせずとも、柔軟にカスタマイズできるので、自社に最適なシステムを作り上げましょう。
楽楽販売の特長
- ルーチンワークを自動化し、業務効率アップ!
- 請求書払い可能
- 無料トライアルあり
詳細はこちら: https://www.rakurakuhanbai.jp/
WEBCAS
WEBCASは、株式会社WOW WORLDが提供するコミュニケーションシステムで、CRMとしても使えます。価格は、ホームページ上の無料問い合わせフォームから取り寄せられる詳細資料にて、確認できます。既存システムやデータベースとも連携が容易なので、スムーズに導入できるでしょう。また、管理者が柔軟にユーザーグループや権限を設定できるので、情報漏えい防止に役立ちます。
WEBCASの特長
- 9,000社以上もの導入実績!
- 1ヶ月から利用可能
- 無料トライアルあり
詳細はこちら: https://www.webcas.jp/
GENIEE SFA/CRM
GENIEE SFA/CRMは、株式会社ジーニーが提供する営業管理ツールで、CRMとしても活用できます。料金プランは、スタンダードプランが29,800円/月(税抜)、プロプランが49,800円/月(税抜)、エンタープライズプランが98,000円/月(税抜)です。強固なシステム基盤で、稼働実績は99.7%を誇ります。また、サポート体制や機能も充実しており、定着率も高く安心して導入できるでしょう。
GENIEE SFA/CRMの特長
- 営業組織の強化に役立つセミナーで知識を深めることができる
- オプションでAIアシスタントを使える
- 15日間無料トライアルを利用可能
詳細はこちら: https://chikyu.net/
SATORI
SATORIは、SATORI株式会社が提供する国産MAツールで、CRMとしても使えます。初期費用は300,000円(税別)で、月額費用は148,000円/月(税抜)です。契約は前払い一括請求で、従量課金が発生することがあります。匿名の見込み客へのアプローチが可能なので、より幅広い購買層に使えます。また、計測タグをWebサイトに埋め込むだけで導入できるので、即日計測開始可能です。
SATORIの特長
- 1,500社もの導入実績!
- シンプルで使いやすいインターフェイス
- 導入前から運用まで手厚いサポート
詳細はこちら: https://satori.marketing/
関連記事:顧客管理(CRM)ツールとはなにか?おすすめのツール10選を徹底解説!メリットと選定のポイントも紹介
まとめ
今回は、CRMの価格内訳や相場、比較ポイントを解説した上で、おすすめのCRMツールを13選紹介しました。CRMの価格内訳や相場はクラウド型とオンプレミス型で異なります。クラウド型では初期費用・月額費用・オプション費用がかかり、オンプレミス型ではライセンス費用・サーバー費用・保守費用・パッケージ費用がかかるのが一般的です。
また、価格以外にもサポート体制やCRM以外の機能などにも注目して、最適なCRMを選びましょう。まずは今回紹介した13選から検討してみてはいかがでしょうか。
チャット、タスク管理、Web会議を個別導入する時代は終わり
チャット、タスク管理、web会議といったツールを個別に導入・管理していませんか?これからは、ツールを一つに統合する時代へと移り変わっています。
|