そこで今回は、無料で使えるCRMおすすめ8選に加え、無料版CRMの種類や選び方も解説します。
【目次】
無料版のCRMの種類
無料版のCRMについて、以下の2点を解説します。
- クラウド版
- オープンソース版
1つずつ見ていきましょう。
クラウド版
クラウド版のCRMはクラウドサービスを利用しているため、サービス提供元のサーバーにアクセスすることで利用できます。
インターネット環境さえあれば場所を問わずアクセスでき、基本的にどの端末からでも活用可能です。そのため、テレワークを導入している企業に適しています。しかし、インターネットを経由する必要があるため同時にセキュリティ対策は不可欠です。
関連記事:クラウド型のCRMおすすめ7選!オンプレミス型との違いと選び方を解説
オープンソース版
オープンソース版は、無償で公開されているCRMです。ソースコードを改変できるため、自由にカスタマイズ可能な点が大きな特徴といえます。
任意の機能を追加することで、コストをかけることなく自社に最適なCRMとして活用できるでしょう。ただし、ソースコードの改変にはプログラミングに関する知識やスキルが必要です。また、ソースコードが公開されているため、セキュリティリスクが生じる点も把握しておきましょう。
無料版のCRMを選ぶときの注意点
無料版のCRMがいくつもあるため、どれを選べば良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。ここでは、無料版のCRMを選ぶときの注意点として、以下の4点を解説します。
- 求めている機能があるか
- データ容量は足りるか
- サポート体制はあるか
- オープンソース版の場合は構築できるか
1つずつ見ていきましょう。
求めている機能があるか
無料版と有料版を比較すると、無料版は性能面で有料版に劣る場合がほとんどです。費用を抑えられるとしても、自社が必要としている機能がなければ意味がありません。
CRMを選ぶときは、求めている機能が備わっているのかを必ず確認しましょう。なお、顧客管理に必要な最低限の機能は、多くの無料版のCRMにも備わっています。
関連記事:顧客管理はどのような要件に注意して導入すべき?機能と運用に分けてポイントを解説
データ容量は足りるか
無料版のCRMは、データ容量に制限がある場合が多くみられます。顧客の数が多い場合は、全ての顧客データを保存できるだけのデータ容量があるか、事前に必ず確認しましょう。また、容量だけでなくアカウント数に制限があるCRMもあります。
規模の大きい企業はCRMの利用者も多くなることがあるため、データ容量とあわせてアカウント数の確認もおすすめします。
サポート体制はあるか
CRMの導入時や使用中に、トラブルが発生することも考えられます。しかし、サポート体制がないCRMの場合、全てのトラブルを自力で解決しなければなりません。トラブルを迅速に解決できるよう、サポート体制があるかどうかを事前に確認しておきましょう。
なお、サポートの内容を確認することも大切です。トラブル発生時だけでなく、使い方のアドバイスや最適な運用方法などのレクチャーが受けられるサポート体制があれば、より活用度を上げることができます。
オープンソース版の場合は構築できるか
オープンソース版のCRMはカスタマイズ性の高さが魅力ですが、自社に合った形に構築できなければその利点が失われてしまいます。カスタマイズには専門的な知識やスキルが欠かせません。自社に適した人材がいるのかを、事前に確認しておきましょう。
なお、オープンソース版はセキュリティ対策も自社で施す必要があります。カスタマイズやセキュリティに関する十分な知識がない場合は、クラウド版の導入をおすすめします。
関連記事:クラウド型の顧客管理システム10選!機能や導入メリット・デメリット・選び方を解説
無料で使えるCRM6選!
ここでは、無料で使えるおすすめのCRMとして、以下の6点を解説します。
- HubSpot CRM
- フリーウェイ顧客管理
- Fullfree
- Zoho CRM
- Ambassador Relations Tool
- formrun
1つずつ見ていきましょう。
HubSpot CRM
HubSpot CRMは、幅広い機能を備えた無料版CRMです。ダッシュボードは直感的で見やすく、営業活動の管理や営業活動に関する詳細なレポートを作成できます。EメールテンプレートやEメールトラッキングなど、業務の自動化に役立つ機能も備わっています。機能をうまく活用することで業務の効率化を実現できるでしょう。
HubSpot CRMの特長
- 無料ながら多くの機能を搭載
- 直感的で見やすいダッシュボード
- 業務自動化を助ける機能
詳細はこちら: https://www.hubspot.jp/products/sales
フリーウェイ顧客管理
フリーウェイ顧客管理は、簡単に導入できる無料版CRMです。手元のExcelやGoogleスプレッドシートを活用することで、すぐにデータベースを作成できます。操作しやすいシンプルな画面デザインとなっており、項目を自由に設定することで、さまざまなデータベースを作ることができます。金融機関などで使われているAWSを採用しており、セキュリティ対策が施されているのも特徴です。
フリーウェイ顧客管理の特長
- ExcelやGoogleスプレッドシートからデータベースを作成
- 操作しやすいシンプルな画面デザイン
- AWSを採用
詳細はこちら: https://freeway-customer.com/
Fullfree
Fullfreeは、ダウンロードするだけですぐに利用できる無料版CRMです。独自の顧客管理システムや会員管理システムなどを作成でき、表の種類や項目、関連付けなどを自由自在に設定できます。Excel互換の計算式を採用しているため、Excelの知識をそのまま活かすことも可能です。継続的にバージョンアップが続けられているため、今後もさらなる機能改善が期待できるでしょう。
Fullfreeの特長
- ダウンロードするだけで利用可能
- 自由にカスタマイズ
- Excel互換の計算式
詳細はこちら: https://www.fullfree.jp/
Zoho CRM
Zoho CRMは、有料版と無料版があるCRMです。15日間の無料トライアルがあり、トライアル終了後は自動的に無料版に移行されます。有料版は多彩な機能が強みですが、無料版でも顧客情報の管理や業務の自動処理、分析レポートといった多くの機能が備わっています。 無料版から有料版への移行も可能なため、機能に物足りなさを感じたら有料版へ移行するとよいでしょう。
Zoho CRMの特長
- 有料版と無料版が存在
- 多くの機能を搭載
- 有料版への移行も可能
詳細はこちら: https://www.zoho.com/jp/crm/
Ambassador Relations Tool
Ambassador Relations Toolは、マーケティングに必要な機能が備わった無料版CRMです。顧客情報の管理だけでなく、MAやメールマーケティングが可能となっています。NPS計測や顧客分析も可能なため、これらの機能を最大限活用することでさまざまな業種、用途で利用できるでしょう。
Ambassador Relations Toolの特長
- マーケティングに必要な機能を搭載
- MAやメールマーケティングが可能
- さまざまな業種で利用可能
詳細はこちら: https://amb-r-t.jp/
formrun
formrunは、誰でも簡単にフォーム作成・設置ができる無料版CRMです。40種類以上の豊富なテンプレートから選択できるため、幅広い業務で利用できます。フォームの設置や問い合わせ対応などフォームに関する業務を一元化できるため、問い合わせ対応の効率化も可能です。データ連携機能も充実しているため、活用することで顧客管理のときに役立つでしょう。
formrunの特長
- 40種類以上のテンプレート
- フォームに関する業務を一元化
- データ連携機能も充実
詳細はこちら: https://form.run/home
無料で使えるオープンソース版のCRM2選!
ここでは、無料で使えるオープンソース版CRMとして、以下の2点を解説します。
- Vtiger One
- F-RevoCRM
1つずつ見ていきましょう。
Vtiger One
Vtiger Oneは、顧客のスコアリング機能や自動振り分け機能など、幅広い機能を備えたオープンソース版CRMです。ゼロから自社に最適なシステムを構築できるため、カスタマイズ性の高さを重視する場合におすすめします。また、オープンソース版だけでなく、10人まで無料で利用できるワンパイロット版も用意されています。
Vtiger Oneの特長
- 幅広い機能を搭載
- ワンパイロット版も用意
- 充実のサポート体制
詳細はこちら: https://www.vtiger.com/ja/all-in-one-crm/
F-RevoCRM
F-RevoCRMは、顧客情報を総合的に管理できるオープンソース版CRMです。リード管理や顧客管理、お問い合わせ管理など多彩な機能が備わっています。オープンソース版ながら、見やすく使いやすい画面構成となっている点も魅力です。サポート体制やセキュリティ体制も充実しているため、安心して利用できるでしょう。
F-RevoCRMの特長
- 顧客情報を総合的に管理
- 見やすく使いやすい画面構成
- サポート体制やセキュリティ体制が充実
詳細はこちら: https://f-revocrm.jp/
まとめ
今回は、無料で使えるCRMおすすめ8選に加え、無料版CRMの種類や選び方を紹介しました。無料版のCRMは有料版と比較すると機能面で差はあるものの、顧客管理に必要な機能自体は備わっているため、コストを抑えたい場合は有力な選択肢です。備わっている機能やデータ容量を事前に確認した上で、自社に最適なCRMを選択しましょう。
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