リモートワークなどで社内のコミュニケーションが希薄になりつつある中、社内SNSへの注目が改めて集まっています。しかしながら、社内SNSの目的が曖昧だったがために、社内SNSを導入しても浸透しなかったという企業も少なくありません。成功させるためには、導入前に目的を明確にし、社内SNSのメリットやデメリットを理解してから、導入することが大切だと言えます。
本記事では、社内SNSの概要から目的、メリット・デメリットについて解説していきます。また、社内SNSのおすすめツールを8つ紹介します。
【目次】
社内SNSとは
まずは社内SNSとは何かについて説明します。社内SNSとは、社員間のコミュニケーションを活性化して、情報共有の効率化を図るためのツールです。
SNSは元々、個人がインターネット上で使用することが一般的でした。個人利用として長期間普及していること、SNSを通じて個人間のコミュニケーションが活性化していることから、今や、なくてはならないツールだと言えます。そのノウハウを社内にも取り入れて、社員間のコミュニケーションを増やしたいと考える企業が増え、「社内SNS」が再注目されています。
関連記事:社内SNSの必要性とは?社会背景や他ツールとの比較ポイントを解説
社内SNSの目的
社内SNSの目的について、以下3点を挙げて説明します。
- コミュニケーション活性化
- 知識共有
- さまざまな働き方への対応
1つずつ見ていきましょう。
コミュニケーション活性化
1つ目の目的は、コミュニケーション活性化です。社内SNSを活用すれば、誰でも簡単な操作で閲覧・発信できます。投稿すれば、多くの社員からもコメントが来るようになり、簡単に多対多のコミュニケーションがとれます。組織内だけではなく、組織の壁を超えた会話もできるでしょう。
社内SNSでは、業務はもちろん、プライベートも含めた気軽なコミュニケーションを実現できます。
関連記事:社内SNSでのコミュニケーションを円滑にするコツは?メリットと注意点も解説
知識共有
2つ目の目的は、知識共有です。社員一人ひとりが抱えている知識を、社内SNSを使って簡単に共有できます。またそれを必要としているメンバーが、知識を見つけることも簡単にできます。また、わからないことをSNSで問い合わせれば、誰かが応えてくれます。もしそのとき見た社員がわからない知識であっても、この人に聞けばわかるのではないかとアドバイスを求める相手が把握できることでしょう。
従来のようにわざわざ足を運び知識を得なくとも、オンライン上で効率的な知識共有ができます。
関連記事:社内SNSをナレッジマネジメントに活用!メリットやポイントも解説
さまざまな働き方への対応
3つ目の目的は、さまざまな働き方への対応です。社内SNSはWebブラウザーや専用ソフトがあればいつでもどこからでも利用できます。例えば、リモートワーク・在宅勤務・オフィス出社、いずれにも対応しています。
社内SNSを使えば、場所に依存しないコミュニケーションが可能になるでしょう。
関連記事:テレワーク時代のコミュニケーションとは?課題の克服とチーム活性化の工夫
社内SNSが企業にもたらすメリット
社内SNSが企業にもたらすメリットについて、以下3点を挙げて説明します。
- 組織の壁を超えたコミュニケーション
- 業務効率化
- マルチデバイス対応
1つずつ見ていきましょう。
組織の壁を超えたコミュニケーション
社内SNSが企業にもたらすメリットの1つ目は、組織の壁を超えたコミュニケーションです。
普段オフィスで働いていると、近くに座っている同じ部署の人に限定して会話をすることも多いのではないでしょうか。わざわざ知らない人に話しかけに行くリスクよりも、その方が簡単で効率的に済む場合も多くあります。またリモートワークになると、知らない人に自分から話しかけるのはハードルが高いものです。知人同士で会話が続き、コミュニケーションの活性化も期待できません。
社内SNSを活用すれば、わざわざ足を運ばなくても部署を越えたコミュニケーションが簡単に実現できます。投稿することで、さまざまな業務に携わっている方と会話するチャンスが増えます。凝り固まっていた脳を解き、様々な知識や視点を身に付けられることでしょう。
業務効率化
社内SNSが企業にもたらすメリットの2つ目は、業務効率化です。
社内SNSを使えば質問したい相手や知りたい情報を簡単に見つけられます。そのため、わざわざ足を運んで詳しいメンバーを探すという、従来の手間が省けます。社内SNS上に投稿すれば、必要なメンバーとすぐにコミュニケーションをとることができるため、わざわざ人を探す必要もありません。
探すという手間を省くことができ、気軽に質問できるでしょう。
また、わからないことを投稿すれば、組織の壁を超えて適切なメンバーがその投稿を見つけて相談に乗ってくれる可能性も高いと考えられます。
関連記事:社内SNSの効果測定でより効果を高めよう!手順や指標も解説
マルチデバイス対応
社内SNSが企業にもたらすメリットの3つ目は、マルチデバイス対応です。
社内SNSは、Webブラウザーがあればどこからでも利用できます。PC・スマートフォン・タブレットなど、端末の種類やOSに依存することなく使えるでしょう。マルチデバイス対応の利点を活かして、スマートフォンで社内SNSに登録された知識を見る、その隣でタブレットを開いて社内SNSに知識を投稿するなど、複数の端末を同時に使うことも容易にできます。
社内SNSでありがちなデメリット
社内SNSでありがちなデメリットについて、以下2点を挙げて説明します。
- ランニングコストがかかる
- 全員に普及するまでに時間がかかる
1つずつ見ていきましょう。
ランニングコストがかかる
社内SNSでありがちなデメリットの1つ目は、ランニングコストがかかることです。
社内SNSには定額制として提供されているサービスが多くあります。料金体系も、契約ユーザー数に応じたものが多く、利用しないユーザー分も支払う必要があります。使う期間・使わない期間があっても、一定額の料金が発生するため、注意が必要です。
全員に普及するまでに時間がかかる
社内SNSでありがちなデメリットの2つ目は、全員に普及するまでに時間がかかることです。
元々、プライベートでもSNSを利用しない社員もいます。また、「SNSはプライベートに限定したい」「業務でわざわざSNSを使いたくない」という方もいるでしょう。使わないメンバーがいると、情報格差や余計なコスト発生にもつながります。使いたくない、というメンバーにわざわざ利用を強要する必要はありませんが、導入前にどれくらいの社員が活用したいかを調査し、最初はスモールスタートのコストを抑えた状態からはじめて、長期間活用できそうか様子をみることをおすすめします。
関連記事:社内SNSの失敗例とその理由は?成功に向けた4つのポイントも解説
社内SNSツールおすすめ8選
社内SNSツールのおすすめについて、以下8点を紹介します。
- 杜のOffice
- Slack
- LINE WORKS
- Beat Shuffle
- Chatwork
- TUNAG
- SKIP
- WowTalk
1つずつ見ていきましょう。
杜のOffice
杜のOfficeは、誰でも簡単に操作できるグループウェアです。掲示板・回覧板機能を持っており、社内SNSとしても十分に利用できます。様々な気付きの機能が散りばめられており、杜のOffice内での機能間連携・オプション連携も豊富ですので、情報を蓄積するだけでなく情報の利用を促進します。無料トライアルも実施しているので、十分に評価してから利用することが可能です。
杜のOfficeの特長
- 誰でもすぐに使える簡単な操作
- 最短3日で利用開始可能
- 30日間の無料トライアル有り
詳細はこちら:https://www.tmc.co.jp/lp/office
Slack
Slackは、ビジネスチームのためのコミュニケーションツールです。複数人でリアルタイムに情報共有がしたいときに活用できます。あらゆる仕事をトピック単位で分類でき、簡単に整理できるという特長を持ちます。役目を終えたトピックはアーカイブ可能で容量圧縮できるとともに、後から参照したいときに取り出すことも可能です。スタンプ機能も搭載しており、社員が気軽にコミュニケーションを取ることができます。2段階認証にも対応しておりセキュリティ対策も万全です。
Slackの特長
- 業務を整理してスピードアップを図ることが可能
- チャンネルというスペースを区切る機能で業務分類が可能
- 0円〜のフリープランも用意
詳細はこちら:https://slack.com/intl/ja-jp/
LINE WORKS
LINE WORKSはビジネス版のLINEです。普段使い慣れているLINEのそのままの使用感で、ビジネスコミュニケーションの活性化を図ることができます。スタンプを1,000種類以上持っているため、ビジネスシーンにおいても気軽に気持ちを伝えることができ、素気ないやりとりを防ぐことができます。メッセージを既読したメンバーや、未読メンバーも特定可能です。
LINE WORKSの特長
- 導入企業35万社を突破
- 国家認証を取得した高いレベルのセキュリティ対策を実施
- 100人まで無料で利用可能
詳細はこちら:https://line-works.com/
Beat Shuffle
Beat Shuffleは、社内用のSNSとビジネスチャットが搭載されたツールです。企業が抱える課題に対して、成功するための判断軸となるコンセプト策定を行います。コンセプト策定の後は、最適な運用設計・運用支援や分析・レポート・改善提案などを含めたコンサルティングを行うなど、単なるツール導入では終わらせない、というところが強みです。
Beat Shuffleの特長
- 複雑な操作を必要としないインターフェース
- 企業の目的や運用風土に合わせたカスタマイズが可能
- クラウド版とオンプレミス版の両方を提供
詳細はこちら:https://www.beat.co.jp/
Chatwork
Chatworkは中小企業向けを強みとしたビジネスチャットです。チャット機能を始め、ビデオ・音声通話・タスク管理・ファイル管理を搭載しています。あらゆる業種・職種で、コミュニケーションの円滑化を図るという特長を持ちます。また、中小企業向けのサービスとしながらも、大企業や官公庁にも受け入れ可能なセキュリティ水準を保っていることも大きな強みでしょう。
Chatworkの特長
- システムが苦手でも簡単に操作可能
- 普段使用しているサービスとの連携で情報集約
- 無料で利用可能(ユーザー100人まで)
詳細はこちら:https://go.chatwork.com/ja/
TUNAG
TUNAGは、エンゲージメント経営の実践を通じて、組織の成長を支援する情報共有ツールです。エンゲージメントとは、組織内の結びつきや信頼関係のことです。強化することで環境の変化に左右されない、強い組織づくりを実現できます。また、導入後は実績のあるカスタマーサクセスを元に、自社の組織課題やビジョンのヒアリングが行われます。組織が成長するために社内制度をカスタマイズするなど、運用ノウハウの提供を受けて、社員に必要な行動を促すことができます。
TUNAGの特長
- プロフィール・タイムラインなどで社内の情報格差をなくすことが可能
- 制度設計データを用いて改善し続けるサービス
- 無料デモでサービスを体験することが可能
詳細はこちら:https://tunag.jp/ja/
SKIP
SKIPは大企業向けの社内SNSです。組織の壁を超えたコミュニケーションや人脈形成が可能となります。メールでは聞きにくいこともSKIPを通せば、その手軽さから気軽に相談できるでしょう。導入プロジェクトの初期段階から、組織が設定した目的に対して、サポート運営チームなどが社内向けの説明を実施し、盛り上げ方のポイントなどをレクチャーします。
SKIPの特長
- 組織のイノベーション実現に向けた土壌作りが可能
- 社内SNSに必須の運用サポートが充実
- スモールスタートが可能な料金体系
詳細はこちら:https://www.skip-SNS.jp/
WowTalk
WowTalkは、ビジネス向けにセキュリティ対策を搭載したビジネスチャットです。トーク機能・無料通話・ビデオ機能・掲示板の共有機能・タスク管理・メンバーリスト・ファイル送受信・外部連携など、豊富な機能を搭載しています。導入して活用を進めれば、業務効率のアップ・コスト削減・情報漏洩防止・災害時の安否確認などを実現できるでしょう。
WowTalkの特長
- 利用企業数10,000社を突破
- 教育不要の直感的な操作で簡単に導入可能
- 2週間の無料トライアルを提供
詳細はこちら:https://www.wowtalk.jp/
まとめ
本記事では社内SNSについて解説しました。SNSは既に個人利用として浸透しているという実績があるため、企業内に社内SNSを導入すれば上手くいくと思う人も多いかもしれません。
ですが、「SNSの利用をプライベートに限定したい」「業務で使いたくない」という社員も少なからずいます。導入を成功させるためにも、導入する目的を明確にした上で、 着実にスタートすることをおすすめします。
チャット、タスク管理、Web会議を個別導入する時代は終わり
チャット、タスク管理、web会議といったツールを個別に導入・管理していませんか?これからは、ツールを一つに統合する時代へと移り変わっています。
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