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社内コミュニケーションはどう改善すればよい?手段や成功事例も解説
社内コミュニケーションはどう改善すればよい?手段や成功事例も解説
社内コミュニケーションの重要性は広く理解されているものの、実際には多かれ少なかれ何かしらの課題を抱えているケースがほとんどです。そこで、社内コミュニケーションの改善に取り組みたいと考えている企業は珍しくないでしょう。ただ、具体的に社内コミュニケーションを改善するための流れについて十分理解できていない方もいるかもしれません。また、社内コミュニケーションの改善に成功した事例があれば、参考にできる部分もあるのではないでしょうか。

そこで今回は、社内コミュニケーションを改善する効果やポイントを解説するとともに、実際の改善事例を3点から紹介します。

【目次】

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社内コミュニケーションの改善で期待できる効果

社内コミュニケーションの改善で期待できる効果

ここでは、社内コミュニケーションの改善で期待できる効果を以下の5点から解説します。

  • 離職率を下げる
  • 従業員がモチベーション高く仕事をする
  • 創造的なアイデアを産み出しやすくなる
  • 課題解決能力を引き出せる
  • 従業員の主体性を増大させる

1つずつ見ていきましょう。

離職率を下げる

社内コミュニケーションの改善で期待できる効果の1つ目は、離職率を下げることです。

適切なコミュニケーションが取れる職場は離職率が低く、お互いを尊重し合う文化があることで居心地が良くなります。大切なことは、従業員には「認められている」という実感を得てもらうことです。人事評価だけでなく、感謝や称賛の言葉を直接伝える環境も作れるとよいでしょう。

従業員がモチベーション高く仕事をする

社内コミュニケーションの改善で期待できる効果の2つ目は、従業員がモチベーション高く仕事をすることです。

コミュニケーションが活発な職場では、仕事へのモチベーションが高まりやすく、人間の根源的な欲求である「人の役に立ちたい」という感情が強まります。明るい職場であれば、お礼を伝える機会も多く、相互の関わりによって意欲が高まるでしょう。やる気が感じられない従業員がいるときこそ、コミュニケーションの改善で解決できる可能性があるため、一層社内のコミュニケーションを大切にしたいところです。

創造的なアイデアを産み出しやすくなる

社内コミュニケーションの改善で期待できる効果の3つ目は、創造的なアイデアを産み出しやすくなることです。

人と話す機会が多い職場は、創造的なアイディアが湧きやすく、会話を通じて自分にない視点を得られることでひらめきが生まれる可能性が高まるものです。また、誰かのためになるアイディアを考える意識が自然と高まるため、良いアイディアも得やすくなるでしょう。従業員同士が互いに認め合うコミュニケーションができる雰囲気作りに努め、創造的なアイディアが生まれやすい職場を目指しましょう。

課題解決能力を引き出せる

社内コミュニケーションの改善で期待できる効果の4つ目は、課題解決能力を引き出せることです。

コミュニケーションが活発な職場は、課題解決能力が高まる傾向にあります。なぜなら、多くの人が交流することで、課題の発見やシェアが速やかになり、話し合いが盛んになって解決策のアイディアが生まれやすくなるからです。今までの仕事の進め方などに疑問を感じる場合は、社内コミュニケーションを通じて解決策を導き出せることもあるかもしれません。

従業員の主体性を増大させる

社内コミュニケーションの改善で期待できる効果の5つ目は、従業員の主体性を増大させることです。

コミュニケーションが活発化すると、従業員一人ひとりが発言権を持ち、主体的な行動が増えるでしょう。これにより従業員が自分の考えをまとめる機会が増え、行動に結びつくことがあります。また、他の人の状況や気持ちを理解し、提案を行おうと思うこともあるでしょう。このような主体性の発揮には、自分が必要とされているという感覚や、企業に貢献できることを認識することが大切です。

関連記事:社内コミュニケーションの活性化にはメリットが多い!高めるためのポイントや手段も解説

社内コミュニケーションの改善に取り組む流れとアイデア

社内コミュニケーションの改善に取り組む流れとアイデア

ここでは、社内コミュニケーションの改善に取り組む流れとアイデアを以下の3点から解説します。

  • 社内コミュニケーションの課題を明確にする
  • 課題を解決するための改善策を導入する
  • 改善策を評価・改善する

1つずつ見ていきましょう。

社内コミュニケーションの課題を明確にする

社内コミュニケーションの改善に取り組む流れとアイデアの1つ目は、社内コミュニケーションの課題を明確にすることです。

職場のコミュニケーションは、以下の3つに大別されます。

タテ

会社や経営層・もしくは上司とのコミュニケーション

ヨコ

同じ部署内や同僚とのコミュニケーション

ナナメ 部署や拠点を越えたコミュニケーション

いずれのコミュニケーションにおいても、従業員が感じる課題を把握することが重要です。アンケートや調査・診断を活用し、具体的なデータを収集しましょう。収集したデータは意思決定に役立てられます。

課題を解決するための改善策を導入する

社内コミュニケーションの改善に取り組む流れとアイデアの2つ目は、課題を解決するための改善策を導入することです。

以下に6つの改善策をまとめました。これらを活用することで、組織内でタテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーションが活性化されることでしょう。

タテ

1on1ミーティング

1on1ミーティングは、30分程度の面談で、上司と部下がコミュニケーションを図るものです。直属の上司だけでなく、他部署の部長や役員と実施する企業もあります。

メンター(ブラザーシスター)制度 メンター制度は、先輩社員が新入社員の指導役を務め、仕事の進め方や考え方の指導を行う制度です。社会生活の不安や心配事にも耳を傾け、アドバイスすることを目的としています。
ヨコ サンクスメッセージ サンクスメッセージは、仲間のすばらしい行為を称え合う制度です。従業員同士で称賛し合う文化の醸成や、行動指針の浸透を目的としています。

ウェルカムランチ

ウェルカムランチは、新入社員が入社したときに、部署内で一緒にランチに行くことです。企業によっては、補助が出ることもあります。
ナナメ

フリーアドレス制度

フリーアドレス制度は、個人の固定席を設けない座席制です。異なる部署の従業員同士で交流することを、主な目的としています。企業によっては、定期的な席替えで対応するところもあります。これにより、他部署の人との交流から新しい事業アイデアが生まれることもあるでしょう。

社内イベント 社内イベントとしては、夏のBBQ大会や飲みニケーションが定番です。ただ、最近ではチャンバラ大会やダイエット部などのユニークなイベントを展開している企業もあります。これらのイベントを通じ、従業員同士の交流を促し、一体感の醸成や新しいアイデアの創出に寄与することになるでしょう。

改善策を評価・改善する

社内コミュニケーションの改善に取り組む流れとアイデアの3つ目は、改善策を評価・改善することです。

施策実施後には、施策の中長期的な評価が重要です。アンケート・エンゲージメントサーベイなどを行い、定量・定性両面からの評価を行いましょう。これにより、職場活性化につながる施策を見つけられるかもしれません。

関連記事:社内コミュニケーションはなぜ必要なのか?メリット・デメリット・方法・企業事例を紹介!

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社内コミュニケーションの改善ポイント

社内コミュニケーションの改善ポイント

ここでは、社内コミュニケーションの改善ポイントを以下の5点から解説します。

  • 的確に相手を褒める
  • 結論からわかりやすく伝える
  • 相手が興味をもっているテーマについて話す
  • 自然な形で自己開示する
  • 上司から部下に積極的に話しかける

1つずつ見ていきましょう。

的確に相手を褒める

社内コミュニケーションの改善ポイントの1つ目は、的確に相手を褒めることです。

職場のコミュニケーションでは、相手を褒めたり肯定することをうまく取り入れましょう。もちろん誤りや改善点は伝えるべきですが、そのときには伝え方に注意しなければなりません。なぜなら、否定的な表現はモチベーション低下につながるためです。反対に、相手を適切な方法で褒めると相手の自己肯定感が高まり、居心地の良い職場環境が生まれるでしょう。結果的に、離職防止にもつながるはずです。

結論からわかりやすく伝える

社内コミュニケーションの改善ポイントの2つ目は、結論からわかりやすく伝えることです。

ビジネス上の会話では、簡潔に要点を伝えられるように結論から伝えることが重要です。これができると聞き手は理解しやすくなる上に、話が余計に長くなることを防げます。また、結論から話す習慣は、社内はもちろん営業プレゼンなどにも役立ち、業務効率や成果向上につながりますので、常に意識して取り組むとよいでしょう。

相手が興味をもっているテーマについて話す

社内コミュニケーションの改善ポイントの3つ目は、相手が興味をもっているテーマについて話すことです。

職場でのコミュニケーションを円滑にするには、相手の趣味や関心を話題にするとよいでしょう。なぜなら、興味を持つ話題であれば、相手も積極的に会話を展開しやすいからです。相手に敬意を示す姿勢で接し、話しやすい雰囲気を作ることを重要なポイントとして意識しましょう。これにより、職場のコミュニケーションがより活性化します。

自然な形で自己開示する

社内コミュニケーションの改善ポイントの4つ目は、自然な形で自己開示することです。

ビジネスの場において、相手と親密な関係を築くためには、自己開示が重要です。プライベートな内容である出身地や趣味を共有することで、相手との距離を縮められます。また、自己開示と併せて、相手に的確な質問ができれば一層コミュニケーションが円滑に進みます。これにより、自分が相手を信頼していることを伝えられるでしょう。

上司から部下に積極的に話しかける

社内コミュニケーションの改善ポイントの5つ目は、上司から部下に積極的に話しかけることです。

自分から積極的に上司に話しかける部下は、決して多くありません。そのため、時々上司から部下に話しかけることが大切です。そうすることで、部下も積極的に話しかけやすくなるでしょう。抵抗がある場合は簡単な挨拶から始めることや、相手の目を見るなどの工夫もよい方法です。

関連記事:社内コミュニケーションを活性化させる3つのポイントと6つの施策とは?

社内コミュニケーションの改善に成功した事例

社内コミュニケーションの改善に成功した事例

ここでは、社内コミュニケーションの改善に成功した事例を以下の3点から紹介します。

  • 不動産会社A
  • アミューズメント会社B
  • ITサービス会社C

1つずつ見ていきましょう。

不動産会社A

社内コミュニケーションの改善に成功した事例の1つ目は、不動産会社Aの事例です。

不動産会社Aでは、社長が従業員の健康を願って、従業員向け食事サービスの導入を決めました。これにより、栄養バランスとおいしさを両立した食事ができるようになる上、食事サービスのメニューなどをきっかけに従業員同士のコミュニケーションが活発になりました。また、若手男性従業員を中心に、仕事後にお惣菜とビールを楽しむ交流会が行われるようになり、これも社内コミュニケーションにつながっていると言えるでしょう。

関連記事:インナーコミュニケーションとは?実施のメリットや効果的な施策・事例を紹介

アミューズメント会社B

社内コミュニケーションの改善に成功した事例の2つ目は、アミューズメント会社Bの事例です。

アミューズメント会社Bでは、部署間のコミュニケーション強化を目指し、ラウンジや多目的スペースを設置することで従業員に「共創空間」の提供を図っています。ここにはドリンクスペースなどを用意し、従業員同士が気軽に交流できて自然と人が集まる環境を整備しています。これにより、垣根を超えたコミュニケーションの促進につながっています。

関連記事:社内コミュニケーションの課題とは?発生する原因と解決策6選

ITサービス会社C

社内コミュニケーションの改善に成功した事例の3つ目は、ITサービス会社Cの事例です。

ITサービス会社Cでは、2005年から月イチ面談と銘打って1on1ミーティングを行い、先月・今月・中長期と3つの時間軸に沿って上司と部下で話し合いを行っています。上司は部下の話を聞くことを重視しており、その結果として突然部下が退職するケースが減少しました。また、部下は上司への信頼を深め、評価に納得しやすくなる効果が得られています。また、上司も部下の悩みに早期に気づけることから、信頼関係構築に役立っていると言えるでしょう。

まとめ

まとめ

今回は、社内コミュニケーションを改善する効果やポイントを解説するとともに、実際の改善事例を3点紹介しました。社内コミュニケーションの改善によって、従業員に課題解決能力向上や主体性向上などの効果をもたらしてくれる可能性があります。社内コミュニケーションの課題を明確にしてから、手順を踏んで確実に改善に取り組んでいきましょう。

また、改善には上司から部下に積極的に話しかけつつ、自己開示や相手が興味を持っているテーマについて話すことで、互いの距離を縮めていくことが欠かせません。今回紹介した事例に限らず、すでに多くの企業で社内コミュニケーションの改善に取り組んでいます。参考になる事例があれば、積極的に同じ手法を取り入れてみましょう。

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5分でわかる2023年ビジネスコミュニケーション利用実態調査

 

5分でわかる2023年ビジネスコミュニケーション利用実態調査

 

この資料はビジネスコミュニケーションツールの導入状況はもちろん、ツール利用者の不満点や課題といった生の声を確認できることで、ツール選定時に注意すべきポイントを発見できる資料となっています。
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