そこで今回は、クラウド型のCRM10選に加え、クラウド型のCRMが持つ主な機能やメリット・デメリットを解説します。
【目次】
クラウド型の顧客管理システムとは?
クラウド型の顧客管理システムは、サーバーを設置する必要があるオンプレミス型と比較すると、インターネット環境さえあればすぐに導入できるというメリットがあります。顧客管理システムを活用すれば、顧客の情報を管理・分析して今後の業務に活かすことが可能です。顧客の年齢層や購入履歴といった情報は、新たな施策を打ち出すときにも役立つでしょう。
クラウド型の顧客管理システムの機能
ここでは、クラウド型の顧客管理システムの機能について、以下の3つを解説していきます。
- 顧客情報の管理・分析
- 営業メールの配信
- 問い合わせや名刺の管理
1つずつ見ていきましょう。
顧客情報の管理・分析
クラウド型の顧客管理システムの機能の1つ目は、顧客の年齢層や購入履歴などの顧客に関する情報を一元管理できます。ただ管理するだけでなく、顧客情報を分析することも可能です。
顧客情報を分析し、それぞれの商品がどのような顧客に売れているかを知ることができれば、これまで以上に効果的なマーケティング施策を実現できるでしょう。
関連記事:顧客管理をマーケティングに活かす!手順や役立つツールを解説
営業メールの配信
クラウド型の顧客管理システムの機能の2つ目は、顧客へ営業メールを配信する機能があります。
登録されている顧客全員に一括でメールを配信するだけではなく、分析機能によって顧客ごとに最適なメールを配信できる点が特徴です。キャンペーンメールなどのメール配信をマーケティングに活用したい場合は有効な機能だといえるでしょう。
関連記事:CRMを営業で活用するには?SFAとの違いや基本機能も解説
問い合わせや名刺の管理
クラウド型の顧客管理システムの機能の3つ目は、顧客からの問い合わせを管理することも可能です。
問い合わせ履歴や問い合わせへの対応状況を管理することで、対応漏れの防止や対応の改善が期待できます。また、名刺の管理も可能です。名刺を撮影することで電子データとして管理することが可能なものでは、入力や管理の手間が省けます。
クラウド型の顧客管理システムの導入メリット
ここでは、クラウド型の顧客管理システムを導入するメリットについて、以下の3つを解説していきます。
- 導入に手間がかからない
- 社内でメンテナンスする必要がない
- 端末と場所を選ばず使用できる
1つずつ見ていきましょう。
導入に手間がかからない
クラウド型の顧客管理システムを導入するメリットの1つ目は、導入に手間がかからないことです。
オンプレミス型の顧客管理システムはサーバーなどの機器の設置が必要ですが、クラウド型の顧客管理システムはクラウドサービスを利用してすぐに運用することが可能です。システム用の機器を導入する必要がないため、導入費用が安価な点もメリットといえます。
社内でメンテナンスする必要がない
クラウド型の顧客管理システムを導入するメリットの2つ目は、社内でメンテナンスする必要がないことです。
メンテナンスやセキュリティ対策などはサービス提供者が行ってくれます。アップデートも随時行ってくれるため、常に最新版を利用できる点もメリットだといえるでしょう。
端末と場所を選ばず使用できる
クラウド型の顧客管理システムを導入するメリットの3つ目は、インターネット環境さえあれば場所を選ばずいつでも使用できることです。
パソコンだけでなくスマホやタブレットにも対応しているため、外出先でも不自由なく使うことができるでしょう。場所を選ばず使用できる点は、テレワークが増加した現代の働き方にも適しています。
関連記事:クラウド型のCRMおすすめ7選!オンプレミス型との違いと選び方を解説
クラウド型の顧客管理システムの導入デメリット
ここでは、クラウド型の顧客管理システムを導入するデメリットについて、以下の2つを解説していきます。
- 運用コストがかかる
- カスタマイズ性に劣る
1つずつ見ていきましょう。
運用コストがかかる
クラウド型の顧客管理システムを導入するデメリットの1つ目は、月額費用が発生するため運用コストがかかることです。
導入費用は安価なものの、長期間の利用になればオンプレミス型よりも費用が高額となってしまう場合もあるでしょう。月額費用はユーザー数に依存している場合が多いため、規模の大きい企業は導入前に運用コストを算出しておくことをおすすめします。
カスタマイズ性に劣る
クラウド型の顧客管理システムを導入するデメリットの2つ目は、カスタマイズ性に劣るという点です。
オンプレミス型は自社に設置するため自由にカスタマイズ可能ですが、クラウドサービスは自由なカスタマイズが出来ない場合が多いためです。カスタマイズ性の良さを重視したい場合は、オンプレミス型も検討するとよいでしょう。
クラウド型の顧客管理システムを選ぶポイント
ここでは、クラウド型の顧客管理システムを選ぶポイントについて、以下の3つを解説していきます。
- 操作性はよいか
- 必要なデータを可視化できるか
- セキュリティ対策は十分か
1つずつ見ていきましょう。
操作性はよいか
クラウド型の顧客管理システムを選ぶポイントの1つ目は、操作性の良さです。
操作性が悪いシステムを選んでしまうと、システムの操作自体が従業員の負担となってしまいます。全ての従業員が使用できるよう、誰でも簡単に操作できるシステムを選ぶとよいでしょう。
必要なデータを可視化できるか
クラウド型の顧客管理システムを選ぶポイントの2つ目は、必要なデータを可視化できるかということです。企業に必要なデータは企業の属性ごとにさまざまです。企業にとって必要なデータを可視化できる顧客管理システムを選ぶようにしましょう。
データの可視化は顧客情報を分析する上で欠かせません。多くの指標の中から必要な指標を決定し、対応できるようなツールが理想です。
セキュリティ対策は十分か
クラウド型の顧客管理システムを選ぶポイントの3つ目は、セキュリティ対策は十分かということです。セキュリティ対策が十分な顧客管理システムを選ぶようにしましょう。
顧客情報は企業にとって非常に大切な情報のため、流出は決して許されません。セキュリティ対策が不安なシステムを導入したために顧客情報が流出してしまった場合、企業の信頼を大きく失ってしまうでしょう。
関連記事:顧客管理はどのような要件に注意して導入すべき?機能と運用に分けてポイントを解説
クラウド型の顧客管理システム10選
ここでは、クラウド型の顧客管理システム10選を解説していきます。
- kintone
- Knowledge Suite
- eセールスマネージャーRemix Cloud
- Sales Cloud
- formrun
- Hubspot
- Zoho CRM
- GENIEE SFA/CRM
- Sansan
- WaWaD-Be
1つずつ見ていきましょう。
kintone
kintoneは、簡単な操作でさまざまな機能を追加できるクラウド型の顧客管理システムです。任意の機能をドラッグ&ドロップで選択することで、簡単にシステムを構築できます。 機能の種類も豊富にあり、デザインや設定を変えることも可能です。ExcelやCSVファイルを読み込んでリスト化することもできるため、どのような業種でも活用できるでしょう。
kintoneの特長
- ドラッグ&ドロップでシステム構築
- デザインや設定を自由に変更可能
- ExcelやCSVファイルの読み込み対応
詳細はこちら: https://kintone.cybozu.co.jp/
Knowledge Suite
Knowledge Suiteは、SFAやCRM、グループウェアが一つになったオールインワンクラウドアプリケーションです。顧客や商談などの項目を業務内容に応じてカスタマイズできます。顧客情報と営業報告を入力することで、営業プロセスの可視化も可能です。ユーザー数は無制限で無料トライアルもあるため、気軽に導入できるでしょう。
Knowledge Suiteの特長
- 業務内容に応じたカスタマイズ
- 営業プロセスの可視化
- ユーザー数無制限
詳細はこちら: https://www.bluetec.co.jp/knowledgesuite/
eセールスマネージャーRemix Cloud
eセールスマネージャーRemix Cloudは、マルチデバイスに対応した国産のCRM/SFAツールです。スマホやタブレットを活用し、時間や場所を問わない報告が可能となっています。各種APIを取り揃えているため、他システムとのデータ連携も容易です。画面や項目の設定変更も自由に行えるため、経営方針に合わせた柔軟な対応が可能となるでしょう。
eセールスマネージャーRemix Cloudの特長
- マルチデバイスに対応
- 他システムとのデータ連携
- 柔軟な設定変更
詳細はこちら: https://www.e-sales.jp/products/remix/
Sales Cloud
Sales Cloudは、AIによる営業活動の支援が可能なクラウド型の顧客管理システムです。全商談の進捗と達成状況に関するインサイトをAIが提供してくれるため、正確な売り上げ予測の把握が可能となっています。広告をクリックされた時点から商談成立までのプロセス全体で見込み客を追跡することも可能です。無料トライアルもあるため、気になる場合は実際に試してみるとよいでしょう。
Sales Cloudの特長
- AIによる営業活動の支援
- プロセス全体で見込み客を追跡
- 無料トライアル
詳細はこちら: https://www.salesforce.com/jp/products/sales-cloud/overview/
formrun
formrunは、40種類以上の豊富なテンプレートがあるクラウド型の顧客管理システムです。問い合わせ対応や資料請求といったテンプレートを選んで追加していくだけなので、フォーム作成時間が大幅に削減されます。フォームに関する業務を一元化できるため、問い合わせ対応を効率化できる点も特徴です。さまざまなシステムとデータ連携できるため、顧客管理も容易となるでしょう。
formrunの特長
- 40種以上の豊富なテンプレート
- フォームに関する業務を一元化
- さまざまなシステムとデータ連携
詳細はこちら: https://form.run/home
Hubspot
Hubspotは、無料で利用可能なクラウド型の顧客管理システムです。レポート作成や企業インサイトなどの機能を無料で利用できるほか、有料版を導入することでさらに充実した機能を追加できます。業務自動化ツールを活用すれば時間を節約でき、営業活動に専念することが可能です。シンプルながら効率性に優れたシステムのため、見込み客の獲得・育成に大いに役立つことでしょう。
Hubspotの特長
- 無料で利用可能
- 業務自動化ツール
- シンプルながら効率性に優れたシステム
詳細はこちら: https://www.hubspot.jp/products/crm
Zoho CRM
Zoho CRMは、直感的でわかりやすいインターフェイスの顧客管理システムです。初めて利用する場合でもすぐに使いこなすことができます。画面レイアウトや入力項目は簡単にカスタマイズすることが可能です。レポートの作成や、フォローメール送信などを自動化できるため、営業アプローチに注力することができるでしょう。
Zoho CRMの特長
- 直感的でわかりやすいインターフェイス
- 優れたカスタマイズ性
- レポート作成やメール送信の自動化
詳細はこちら: https://www.zoho.com/jp/crm/
GENIEE SFA/CRM
GENIEE SFA/CRMは、シンプルな管理画面で使いやすいクラウド型の顧客管理システムです。設定・入力・分析を直感的に行えます。さまざまな業務ツールと連携でき、Gmailなどのツールと連携すれば入力や報告の自動化が可能です。クラウド環境はAWSを採用しているため、安心して利用することができるでしょう。
GENIEE SFA/CRMの特長
- シンプルで使いやすい管理画面
- さまざまな業務ツールと連携
- AWSを採用
詳細はこちら: https://chikyu.net/
Sansan
Sansanは、名刺管理機能を備えたクラウド型の顧客管理システムです。名刺をスキャンするだけで顧客情報をデータ化できます。100万件を超える最新の企業情報も搭載されているため、顧客情報と組み合わせれば営業活動に大きく貢献することでしょう。さまざまな外部システムと連携させることで、データの価値を向上させることも可能です。
Sansanの特長
- 名刺をスキャンしてデータ化
- 100万件を超える最新の企業情報を搭載
- さまざまな外部システムとの連携
詳細はこちら: https://jp.sansan.com/
WaWaD-Be
WaWaD-Beは、自由にフォームを作成し共有できるクラウド型の顧客管理システムです。顧客情報や商談情報などを入力するフォームをカスタマイズして作成できます。知りたい情報が入力されたことを知らせる機能があるため、必要な情報をタイムリーに把握することが可能です。データベースを作成するときに入力方法が限られているため、従業員が保存・入力の仕方を間違えることはないでしょう。
WaWaD-Beの特長
- 記入フォームのカスタマイズが可能
- 必要な情報をタイムリーに把握
- データベース作成時の入力方法を限定
詳細はこちら: https://www.wawaoffice.jp/product/db/
まとめ
今回は、クラウド型のCRM10選に加え、クラウド型のCRMが持つ主な機能やメリット・デメリットを解説しました。簡単に導入でき、時間や場所を問わず利用できる点はクラウド型の大きなメリットです。システムごとに搭載されている機能はさまざまのため、クラウド型のCRMを導入するときは、それぞれの機能を比較した上で、自社に最適なシステムを選ぶとよいでしょう。
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